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血糖(GLU)とは

一般的には血糖として血液中の「ブドウ糖(D-グルコース)」が測定されます。血糖は脳や筋肉のエネルギー源です。主に血糖(GLU)は糖尿病の診断において最も重要な検査項目の一つとして利用されます。

血糖(GLU)の診断項目とポイント

血液検査における「血糖(GLU)」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。

血糖(GLU)の基準値(成人)

基準値(男性) 75〜105
基準値(女性) 75〜105
単位 mg/dL

 

血糖(GLU)による診断ポイント

血糖(GLU)は血液検査において糖尿病診断において欠かす事のできない検査項目です。

糖尿病は血液中のブドウ糖(D-グルコース)が異常に増加している状態をいい、その原因は膵臓(すいぞう)から分泌されているインスリンの不足です。
インスリンは血中のブドウ糖をエネルギーに分解し筋肉細胞などに糖分を送る働きをしています。このインスリンが不足すると血中のブドウ糖が使われないままになり、高血糖状態となります。

なお、人体の活動エネルギーになるものとして糖以外にもタンパク質・脂質もエネルギー源として利用するのですが、重要な器官である「脳」は糖以外のエネルギーを消費することができませんので、糖尿病により脳に糖分がいきわたらなくなる事で脳の働きが低下し昏睡状態となります。また、糖尿病は他の合併症を引き起こす可能性も高いです。

 

血糖(GLU)の異常により疑うべき病気・原因

以下は、血糖(GLU)の異常により疑う事ができる病気や原因です。ただし、以下に示した病気はあくまでも一例です。異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますので、ご注意ください。

血糖(GLU)の数値が基準値より高い場合

  1. 糖尿病
  2. 甲状腺機能亢進症などによる二次性糖尿病
  3. すい臓がん(癌)
  4. 急性膵炎

血糖(GLU)の数値が基準値より低い場合

  1. インスリノーマ
  2. 副腎皮質機能低下症