アルブミンとは
アルブミンとは、単純タンパク質の一種で、血液に含まれているアルブミンは「血清アルブミン」とも呼ばれます。血液中の総タンパクの内50%程度はこの血清アルブミンが占めており、血液の浸透圧調整や体外物質の保持・運搬機能を担っています。
アルブミンの診断項目とポイント
血液検査における「アルブミン」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。
アルブミンの基準値(成人)
基準値(男性) | 3.8〜5.3 |
基準値(女性) | 3.8〜5.3 |
単位 | g/dl |
アルブミンによる診断ポイント
アルブミンは肝臓で生合成されることから、臨床検査においては肝機能の状態を診断するための数値として血液検査で検査される項目です。アルブミンの濃度が低下している場合、肝臓障害や栄養失調などを疑う事ができます。
また、アルブミンと同様に血液中のタンパク質の内多くをしめるグロブリン濃度との比である、「アルブミン/グロブリン比(A/G比)」についても重要な肝機能検査の項目とされています。
アルブミンの異常により疑うべき病気・原因
以下は、アルブミンの異常により疑う事ができる病気や原因です。ただし、以下に示した病気はあくまでも一例です。異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますので、ご注意ください。
・低アルブミン症
・肝機能障害
・栄養失調
・ネフローゼ症候群
総タンパク質の診断ができる血液検査