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直接ビリルビン(D.B)とは

直接ビリルビンとは、総ビリルビンの内、水溶性のビリルビンのことを指します。血液検査では、主に総ビリルビンとの差(間接ビリルビンと直接ビリルビンの比)などを元に健康状態などを検査する項目として用いられます。

直接ビリルビン(D.B)の診断項目とポイント

血液検査における「直接ビリルビン(D.B)」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。

直接ビリルビン(D.B)の基準値(成人)

基準値(男性) 0.0〜0.2
基準値(女性) 0.0〜0.2
単位 mg/dl

 

直接ビリルビン(D.B)による診断ポイント

実際直接ビリルビンの値だけで健康状態を診断するのではなく、総ビリルビンおよび間接ビリルビンとの値を総合的に判断します。

総ビリルビンの数値が大きく、直接ビリルビンの値も伴って上昇している場合には、肝炎や胆石、胆道がんなどが疑われます。逆に、同条件で直接ビリルビンの値が上昇していない場合(間接ビリルビンの値が上昇している場合)は、肝臓の障害というよりも赤血球の破壊(溶血性の貧血など)が原因となっている可能性が高いです。

 

直接ビリルビン(D.B)の異常により疑うべき病気・原因

以下は、直接ビリルビン(D.B)の異常により疑う事ができる病気や原因です。ただし、以下に示した病気はあくまでも一例です。異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますので、ご注意ください。

・肝炎
・胆石
・胆道がん