カリウム(K)とは
ナトリウム(Na)と共に細胞外液および内液の陽イオンの主成分。神経の興奮、心筋の働きをサポートする電解質成分です。血液検査では体内の総カリウム量の増減を調査します。
カリウム(K)の診断項目とポイント
血液検査における「カリウム(K)」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。
カリウム(K)の基準値(成人)
基準値(男性) | 3.6〜5.2 |
基準値(女性) | 3.6〜5.2 |
単位 | mEq/l |
カリウム(K)による診断ポイント
血液検査においてカリウム(K)がチェックされるのは、電解質異常、神経症状、利尿剤を服用しているときなどにチェックされます。
カリウム(K)の異常により疑うべき病気・原因
以下は、カリウム(K)の異常により疑う事ができる病気や原因です。ただし、以下に示した病気はあくまでも一例です。異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますので、ご注意ください。
ちなみに、カリウムはコーヒーやビールなど利尿作用のある飲み物を飲む人は不足しやすくなります。
高値の場合
・代謝性アシドーシス
・アジソン病
・低アルドステロン症
低値の場合
・代謝性アルカローシス
・嘔吐
・原発性アルドステロン症
・クッシング症候群
・利尿剤などを服用した場合。