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乳酸脱水素酵素とは

乳酸脱水素酵素とは、乳酸をピルビン酸に酸化したり、逆にピルビン酸を乳酸に還元する際の、化学反応触媒となる酵素です。生理学上「LDH」と略される場合が多い。

乳酸脱水素酵素の診断項目とポイント

血液検査における「乳酸脱水素酵素」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。

乳酸脱水素酵素の基準値(成人)

基準値(男性) 125〜237
基準値(女性) 125〜237
単位 IU/L

 

乳酸脱水素酵素による診断ポイント

乳酸脱水素酵素は逸脱酵素として、臨床検査(血液検査)では重要な検査項目の一つで、主に肝臓障害を把握する為の検査の一つとされます。ただし、心筋梗塞や溶血、感染症などでも乳酸脱水素酵素の上昇が見られるため、一概に乳酸脱水素酵素の値が正常値から外れているといってもすぐに肝臓障害と診断できるわけではない。

また、他の血液検査の診断項目であるASTALTが正常で、乳酸脱水素酵素のみが上昇している場合は悪性腫瘍の可能性も診断できます。

 

乳酸脱水素酵素の異常により疑うべき病気・原因

以下は、乳酸脱水素酵素の異常により疑う事ができる病気や原因です。ただし、以下に示した病気はあくまでも一例です。異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますので、ご注意ください。

・肝臓機能障害
・悪性腫瘍