全用語インデックス:医学用語辞典

全用語インデックスに属する医学用語を紹介しています。

5年生存率

5年生存率(ごねんせいぞんりつ)とは、医学統計で主に癌の治療効果などを測定するために用いられる指標。診断から5年後に生存している患者比率を示す。1年生存率や10年生存率といった統計もあるが、5年生存率が最も用いられる。

DNA

DNA(ディーエヌエー)とは、デオキシリボ核酸の略称。地球上ほぼ全ての生命体の細胞の核の中にある遺伝子の本体で、細胞に関する膨大な遺伝情報が組み込まれている。

H2ブロッカー

H2ブロッカー(えいちつーぶろっかー)とは、ヒスタミンH2受容体拮抗剤ともいう。これは、胃酸の分泌を促すヒスタミンの働きを妨害するお薬。

HDL

HDL(えいちでぃーえる)とは、高比重リポタンパクのこと。血管壁から過剰なコレステロールを回収し、肝臓へと移動し処理する働きを持つ。このため、善玉コレステロールとも呼ばれる。

LDL

LDL(えるでぃーえる)とは、低比重リポタンパクのことを指す。コレステロールを肝臓から抹消組織にまで運び込む作用がある。血中のLDLが過剰となると、動脈硬化に対する高いリスクファクターとなる事から、悪玉コレステロールとも呼ばれる。

O-157

O-157(おーいちごーなな)とは、病原性大腸菌O-157のこと。微量の菌が感染することにより、極めて重篤な症状を呈する。主に、O-157により産生されるベロ毒素と呼ばれる物質により、溶血性尿毒症を引き起こし、死にいたるケースもある。

T細胞

T細胞(てぃーさいぼう)とは、免疫機構に関与するリンパ球の一つ。T細胞はその役割に応じて、抗体生成を補助するヘルパーT細胞、細菌などを攻撃するキラーT細胞などが代表的。尾紋、骨髄で生成され、胸腺において成熟し活動するが、近年の研究で胸腺を経由しない末梢性T細胞も確認されている。

WHO(世界保健機関)

WHO(世界保健機関:World Health Organization)とは、健康であることを人間の基本的人権の一つとして捉え、その達成を目的とする国際連合(国連)の専門機関のひとつ。本部はスイスのジュネーブ。病気撲滅の為の研究や医薬品や衣料の普及活動などに取り組む。

αβ遮断剤

αβ遮断剤(あるふぁべーたしゃだんざい)とは、降圧剤のひとつ。交感神経におけるα受容体、β受容体の両受容体の受け口をブロックする。血液の排出量を減らすと共に末梢血管を広げる事ができるため、非常に高い降圧効果(血圧を下げる効果)を持つ。

αグルコシダーゼ阻害剤

αグルコシダーゼ阻害剤(あるふぁぐるこしだーぜそがいざい)とは、糖尿病のお薬の一つ。ブドウ糖を生成するαグルコシダーゼという酵素の働きを抑制し、糖質の消化吸収を遅らせることで、食後の急激な血糖値上昇を予防します。

α遮断剤

α遮断剤(あるふぁしゃだんざい)とは、血圧を下げるお薬。血管を収縮させる交感神経のα受容体と呼ばれる神経の受け口をブロックする事により血圧を下げる。α遮断剤は心臓・腎臓などの臓器に対する負担が少ないといわれている。

β遮断剤

β遮断剤(べーたしゃだんざい)とは、心臓の興奮を高めたり、血管収縮をさせたりする交感神経におけるβ受容体という神経受容体をブロックする薬で、主に高血圧の治療などに用いられる。心拍量や心拍数を減る事により心臓の負担が軽減され、血圧の降下作用もある。

うっ滞

うっ滞(うったい)とは、血液やリンパ液などの体液が正常に循環したり流れたりする事ができずに、一定の場所に滞留してしまう状態を指す。おもに、うっ滞は炎症や血液循環に関する疾病などが原因となる。

うっ血

うっ血(うっけつ)とは、血液を心臓に戻す道筋である静脈の血流が何らかの原因により妨げられる事により、局所の静脈血や毛細血管内の血液が停滞して増加した状態を指す。

しゅさ(酒さ)

しゅさ(酒さ)とは、顔面皮膚の毛細血管が拡張し赤ら顔となってしまう状態。酒によって赤ら顔になるのと症状が似ていることからこう呼ばれる。通常、体内外の様々な原因により生じるものであり、根本的な原因は現在よくわかっていない。

せん妄

せん妄(せんもう)とは、意識の混濁および幻覚および錯覚が見られる状意識障害が生じている状態を指す。手術後の患者(術後せん妄)やアルツハイマー病、脳卒中、代謝障害、アルコール中毒の患者などに多く見られる。また、健康状態にある人でも寝ているところを強引に起すと同じような症状を示す。

びまん性

びまん性(びまんせい)とは、病変がはっきりと限定することができずに広範囲に広がっている状態を指す。びまん性外耳道炎、びまん性汎細気管支炎、びまん性汎細気管支炎などの疾病が代表的。「限局性」に対比する用語である。

びらん

びらんとは、皮膚の上皮が破壊され、下の組織が露出した状態を指す。皮膚のびらんは水疱、膿疱がやぶれた状態を指し、胃のびらんは粘膜組織が欠損している状態を指す。通常、びらんは、潰瘍よりも軽度の被覆上皮欠損と定義される。

アシドーシス

アシドーシス(あしどーしす)とは、血液中のpH(水素イオンの濃度)が下がり酸性値に傾いている状態を指す。正常な血液のpHは7.35~7.45の弱アルカリ性。

アデノウイルス

アデノウイルス(あでのういるす)とは、風邪症候群を引きこす主要な病原ウイルスの一種。二重鎖直鎖DNAウイルスであり、現在49種類のアデノウイルスの種類が確認されており、風邪(上気道炎)始めとして肺炎、結膜炎、膀胱炎、胃腸炎などの原因となる。便や咳(飛沫)、直接接触などにより人から人へ(または媒介を通じて)感染する。

アトニー

アトニー(あとにー)とは、筋肉の緊張が弱くなったり消失してしまった状態を指す。例えば、アトニーに多い「胃アトニー」の場合、胃の筋肉が緊張を失う事により、胃が弛緩してその運動が低下した状態を指す。

アトピー

アトピー(あとぴー)とは、特定物質や食品に対して過剰反応(過敏症)を示す体質のことを指します。喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、じんましんなどが代表的なアトピー疾患。

アトロピン

アトロピン(あとろぴん)とは、ナス科アルカロイド(塩基性窒素化合物)のひとつ。主に副交感神経の興奮を押さえ、拍動促進や血圧上昇などの作用を示します。

アドレナリン

アドレナリン(あどれなりん)とは、副腎髄質より分泌されるホルモンの一種。カテコールアミンの一種。神経伝達物質であり、ストレス反応における中心的な役割を果たす。血中にアドレナリンが放出される事により心拍数の増加や血圧上昇、瞳孔拡大、血中の血糖値が上昇する作用などがある。

アナフィラキシー

アナフィラキシー(あなふぃらきしー)とは、免疫反応により引き起こされる全身または局所反応。呼吸や脈拍、血圧低下などの全身症状(アナフィラキシーショック)は死亡する可能性もある。代表的なアナフィラキシーショックとしては、スズメバチなどに指された際に起こるショックが挙げられる。

アミノグリコシド系薬剤

アミノグリコシド系薬剤(あみのぐりこしどけいやくざい)とは、抗生物質の系列のうちの一つ。トブラマイシン、硫酸カナマイシン、硫酸シソマイシン、硫酸ジベカシン、硫酸フラジオマイシンなどが、アミノグリコシド系薬剤に該当する。

アミノ酸

アミノ酸(あみのさん)とは、タンパク質を構成する要素のこと。タンパク質は約20種類のアミノ酸から成り立っている。

アミロイドーシス

アミロイドーシス(あみろいどーしす)とは、アミロイド線維を主とするアミロイド物質が全身の臓器および組織に沈着して機能障害を引き起こす症状を指す。厚生労働省が指定する特定疾患の一つに数えられている。

アルカローシス

アルカローシス(あるかろーしす)とは、血液のpH(水素イオンの濃度)が上がりアルカリ性に傾いている上体を刺す。なお、水素イオン濃度7.0が中性とされる。

アルドステロン

アルドステロン(あるどすてろん)とは、血中のナトリウムやカリウムの濃度を調整する副腎皮質ホルモンのこと。アルドステロンが過剰分泌されると、血中のナトリウム量が増加し血圧が上昇する。(アルドステロン症)

アルドース還元酵素阻害剤

アルドース還元酵素阻害剤(あるどーすかんげんこうそそがいざい)とは、糖尿病のお薬の一つ。ソルビトールと呼ばれる糖類の一種が神経細胞内に蓄積するのを抑制し、神経機能の改善を行う。

結果、疼痛(とうつう)や痺れなどの症状を緩和します。

アルミニウム骨症

アルミニウム骨症(あるみにうむこっしょう)とは、膝や足の関節痛、骨痛、病的骨折、足腰の筋肉低下をもたらす疾病。主に歩行障害を引き起こす。

アレルギー

アレルギー(あれるぎー)とは、体内の正常な成分と体外から侵入した成分を区別してそれを排除する免疫作用の過剰反応により引きこされる状態を指す。○○アレルギーのように特定のアレルギー物質(アレルゲン)を指して使う場合もある。

アレルゲン

アレルゲン(あれるげん)とは、体内に異物が侵入した際にアレルギー反応がおこる抗原を指す。大きく分類すると、一般的アレルゲン・職業性アレルゲンに分類することができる。最も一般的なアレルゲンは「花粉」「ハウスダスト」などが挙げられる。

特に、花粉をアレルゲンとするアレルギー反応を花粉症と呼ぶ。

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(あんじおてんしんⅡじゅようたいきっこうざい)とは、降圧剤(血圧を下げるお薬)の一つ。強力な血管の収縮作用を持つアンジオテンシンという物質の働きを阻害して血管を広げる事により、血圧を低下させる。

アンジオテンシン変換酵素阻害剤

アンジオテンシン変換酵素阻害剤(あんじおてんしんへんかんこうそそがいざい)とは、降圧剤(血圧を下げる薬)の一つ。アンジオテンシン(血管収縮作用を持つ物質)を生成させる酵素の働きを阻害する事で、血管を広げて血圧を下げる。

アンドロゲン

アンドロゲン(あんどろげん)とは、ステロイドの一種で性ホルモンの一つ。男性ホルモンとも呼ばれる。男性は主に精巣におけるライディッヒ細胞から分泌される。女性は卵巣内の顆粒層細胞から分泌されるが、卵胞内の卵胞上皮細胞においてエストロゲン(女性ホルモン)に変換される。

イレウス

イレウス(いれうす)とは、腸閉塞のこと。腸内部に通過障害がおこり、内容物の移動ができなくなること。ガスや便がでなくなるなどの症状をもたらし、腹痛や吐き気なども併発する。

インスリン

インスリン(いんすりん)とは、膵臓のランゲルハンス島という内分泌細胞から血中に分泌されるタンパク質ホルモンの事。インスリンが不足した場合やインスリンの作用が何らかの理由により妨げられると、血糖値が異常に上昇する(糖尿病)。なお、インシュリンと呼ばれる場合もある。

インターフェロン

インターフェロン(いんたーふぇろん)とは、ウイルスなどが体内に侵入した際に産生される糖タンパクのこと。α型インターフェロン、β型インターフェロン、γ型インターフェロンの3種類がある。主に体の防衛機能を高め、ウイルスの増殖を阻害する働きがある。

インフォームドコンセント

インフォームドコンセント(いんふぉーむどこんせんと)とは、「医療提供画による説明」および「患者の同意」を指す。医療に対する考え方の一つで、医師は医療行為や病気内容を正しく説明し、患者の同意の下で、治療を進めていかなくてはならないというもの。

ウイルス

ウイルス(ういるす)とは、病気を引き起こす微生物の中でも最も小さなもの。育成や増殖に必要となる物質をウイルス単独では作り出すことができないため、細菌や動物の中などに寄生する。

エストロゲン

エストロゲン(えすとろげん)とは、女性ホルモンの一つで卵胞ホルモンとも呼ばれる。主に、卵胞や黄体から分泌される。子宮の発育や子宮内膜の増殖、乳腺の発達など、女性らしい体つきを促進するホルモンである。エストロゲンには生理的に「エストロン」、「エストラジオール」、「エストリオール」が存在し、このうちエストラジオールが最も作用が強い。

エピネフリン

エピネフリン(えぴねふりん)とは、副腎髄質から分泌されるホルモンの事。「アドレナリン」とも呼ばれる。交感神経を強力に刺激し、身体を興奮状態とする。心拍数の増加や血圧上昇、血糖上昇などの作用を示す。

オッジ括約筋

オッジ括約筋(おっじかつやくきん)とは、胆管と膵管が十二指腸に開口する部位にある括約筋のこと。通常は収縮しているが、必要に応じて弛緩して胆汁を十二指腸に分泌する役割がある。

カクテル療法

カクテル療法(かくてるりょうほう)とは、酒のカクテルのように、複数の薬剤を患者の症状や体質などに合わせて投与して症状を抑える治療法。後天性免疫不全症候群(エイズ)や原発性糸球体腎炎などの治療に用いられることで有名。

カテコールアミン

カテコールアミン(かてこーるあみん)とは、主にドーパミン(DA)、ノルアドレナリン(NA)、アドレナリン(A)の3種類の総称で。神経の接続部分で働く神経伝達物質で脳や交感神経などに分布する。カテコールアミンは副腎髄質の腫瘍(褐色細胞腫)により異常分泌されることがある。

カテーテル

カテーテル(かてーてる)とは、医療に用いられる中が空洞となっている柔らかい管のことで、日本では、高度管理医療機器に分類される医療器具の一種である。胸腔や腹腔、消化管、尿管などに挿入し、体液の排出や薬液の注入などに用いられる。

カルシウム拮抗剤

カルシウム拮抗剤(かるしうむきっこうざい)とは、心筋や血管を収縮させる作用のあるカルシウムの働きを抑制するお薬。主に狭心症、高血圧などの治療に用いられる。

ガストリン

ガストリン(がすとりん)とは、胃の「幽門」と呼ばれる部位にある腺細胞から血中に分泌される消化管ホルモンの事。胃液の分泌や幽門前庭部の収縮、胃粘膜における血流の増加などの作用を示す。

キノロン系薬剤

キノロン系薬剤(きろのんけいやくざい)とは、合成抗菌剤の一種。細菌の増殖に必要となる核酸という物質の生成を阻害し細菌を死滅させるお薬の総称。キノロン系薬剤は効果が高い割りに副作用が少ないために「膀胱炎」「気管支炎」「肺炎」「中耳炎」などの様々な場面で用いられる事が多い。

ケトアシドーシス

ケトアシドーシス(けとあしどーしす)とは、インスリン依存型糖尿病の発作時にみられるインスリン作用の欠乏による代謝異常。そのため、糖尿病性ケトアシドーシスとも呼ばれる。

コリンエステラーゼ阻害剤

コリンエステラーゼ阻害剤(こりんえすてらーぜそがいざい)とは、副交感神経を刺激する薬剤の一つ。コリンエステラーゼの活性を阻害し神経末端のアセチルコリンの濃度を上昇させる作用がある。アルツハイマー病の改善薬として用いられる。

コルチゾール

コルチゾール(こるちぞーる)とは、副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)の一種。主にストレスにより発散されるホルモンであり、糖質コルチコイド活性の中でコルチゾールはその95%を占める。血圧や血糖値などに関連しており、このコルチゾールが慢性的に過剰分泌される状態はクッシング症候群と呼ばれる。

コンプロマイズドホスト(易感染宿主)

コンプロマイズドホストとは、易感染宿主(いかんせんしゅくしゅ)とも言い。免疫力の低下により通常では感染していても症状がでない常在菌などに対しても症状がでやすくなっている状態の人を指す。

サルファ剤

サルファ剤(さるふぁざい)とは、合成抗菌剤の一つ。細菌の増殖に必要となる葉酸という物質と非常に似ていることから、細菌が葉酸と勘違いして、サルファ剤を取り込むことにより、細菌の増殖をさせないようにして、細菌を死滅させる薬。

ショック

ショック(しょっく)とは、なんらかの原因により各臓器に必要十分な血液量が供給されなくなり、生命に危機的な状態が訪れている状態。顔面蒼白、血圧の低下、脈が不規則、全身性の発汗などの症状を示す。日本語では、抹消循環不全という。

シンバイオティクス

シンバイオティクスとは、プロバイオティクスとプレバイオティクスの両方の働きを持つものを指す。具体的にはラクトフェリンなどが該当する。

ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品(じぇねりっくいやくひん)とは、後発医薬品のことを指す。成分や製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった医薬品製造メーカーがその特許内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品の総称。対義語は先発医薬品。

ジギタリス剤

ジギタリス剤(じぎたりすざい)とは、心筋に直接作用しその収縮力を高める薬。強心剤として特に、うっ血性心不全の特効薬として用いられる。ただし、服用量を間違うと、ジギタリス中毒と呼ばれる副作用を招く恐れがあることから注意も必要である。

スイッチOTC

スイッチOTC(すいっちおーてぃーしー)とは、これまで医師の処方箋がなければ購入できなかった薬品成分を取り入れた市販薬を指す。OTCとは「Over The Counter」つまり、カウンター越しに購入できるようにスイッチされた薬という意味。

ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)

ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)とは、副腎皮質からごく微量に分泌されているホルモンを働きを化学的に合成した薬の総称。炎症を強力に抑える効果や体内の抵抗力を高めるなどの作用があるが、強い副作用もある。

スルホニル尿素剤

スルホニル尿素剤(するほにるにょうそざい)とは、糖尿病の代表的な治療薬。SU剤と呼ばれることもある。インスリンを分泌する膵臓のβ細胞に対して働きかけ、その分泌を促進したり、血糖値をあげるホルモンの分泌を抑制したりする効果がある。

セフェム系抗生物質

セフェム系抗生物質(せふぇむけいこうせいぶっしつ)とは、抗生物質の一系統で、ベータラクタム環にヘテロ六員環がつながった形をしているもの。消化吸収が一般によく、副作用も少ない為に現在では、様々なセフェム系抗生物質が開発されている。

タイムリリース

タイムリリースとは、薬やサプリメントなどにおいて有効成分が体内で徐々に吸収されるように加工することを指す。一度に多くの量を摂取しても吸収しきれず体外に排出されてしまうような成分を、加工することで一度の摂取により長い時間をかけて体内で吸収できるようにすることを指す。

タール便

タール便(たーるべん)とは、まるでコールタールのように黒ずんで粘り気のある便を指す。タール便が排出される場合、消化管上部(食道、胃、十二指腸)からの出血が疑われる。ただし、サプリメント(鉄分)などを過剰摂取した場合にも見られる。

チエノジアゼピン系薬剤

チエノジアゼピン系薬剤(ちえのじあぜぴんけいやくざい)とは、抗不安薬の一種。ベンゾジアゼピン系薬剤と系統は異なるもののほぼ同じ働きをする。エチゾラムやクロチアゼパムなどがチエノジアゼピン系薬剤の代表的な薬品といえる。

テストステロン

テストステロンとは、男性ホルモンの一種。睾丸・副腎の間細胞から分泌される。主に生殖器の発達、二次性徴、精子形成などに関与するホルモン。女性の場合は副腎からのみテストステロンが分泌されており、男性の約1/20程度となっている。

テタニー

テタニーとは、手足の筋肉が痙攣し、腕や足の関節が曲がったままの状態になること。テタニーは主に、アルカローシス(血中の水素イオン濃度が上昇した状態)で発生する。低カルシウム血症や低マグネシウム血症とテタニーは併発する事が多い。

テトラサイクリン系抗生物質

テトラサイクリンとは、抗生物質の一系統。近年は薬剤耐性の出現により有用性が低下しつつあるものの、他の抗生物質にはない有意な特徴も持つことから現在でも一部の状況では処方される。

トランキライザー

トランキライザーとは、抗不安薬(精神安定剤)のこと。メジャートランキライザーとマイナートランキライザーの二種類があり、共に中枢神経系に作用するが、メジャートランキライザーは統合失調症に用いられ、マイナートランキライザーは主に神経症、うつ病、心身症などに利用される。

ドレナージ

ドレナージ(どれなーじ)とは、体内にたまった余計な水分や血液などを体外に抜く措置のことを指す。通常ドレナージは医療行為として感染症の原因物質をにより抜いたり、体液を抜く事による減圧を図る為に行われる。

ノロウイルス

ノロウイルス(のろういるす)とは、急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種で、牡蠣などの貝類による食中毒や、感染者からの糞便や嘔吐物やそれらが乾燥して飛散したものを媒介として経口感染するウイルスで、主に秋口から年末に掛けて流行する。ノロウイルスは非常に感染力が強い事から、毎年のようにノロウイルスによる集団感染が報告されている。

バイオフィルム

バイオフィルム(ばいおふぃるむ)とは、細菌などが持つ薬物に対する防御機能一つ。固まって繁殖する事により複雑な多細胞性な構造を作る。医療現場では、カテーテル内に黄色ブドウ球菌などがバイオフィルムを作ることなどがしばしば問題となる。

バルビツール酸誘導体

バルビツール酸誘導体(ぶrびつーるさんゆうどうたい)とは、催眠鎮静剤の一つで抗てんかん薬として使用されることが多い。各誘導体は抗てんかん、麻酔作用、睡眠作用、鎮静作用を持つ。ただし、ベンゾジアゼピン誘導体の搭乗により、利用の機会がほとんど失われてしまっている薬剤でもある。

パラノイア

パラノイア(ぱらのいあ)とは、物事に対する執着が強く妄想的である症状を示す。妄想を行う部分以外では普通の人とかわらないが、時折異常な妄想に捉われる。パラノイアの代表的な症状としては「被害妄想」「誇大妄想」「自己中心的性格」「異常とも言える独占欲」「発明妄想」「恋愛妄想」などが挙げられる。

ヒスタミン

ヒスタミン(ひすたみん)とは、活性アミンの一種。好塩基球やECL細胞がヒスタミンの産生細胞として知られているが、通常時は細胞内の顆粒に保存されており、外部からの刺激により細胞外へと放出される。作用として、血圧降下、平滑筋収縮、血管拡張などの薬理のほか、アレルギー反応や炎症の原因ともなる。

ビグアナイド剤

ビグアナイド剤(びぐあないどざい)とは、糖尿病治療薬のひとつ。筋肉および脂肪組織において糖の消費を促進すると共に腸からの糖吸収を抑制し、血糖値を下げる作用を持つ。

ビリルビン

ビリルビン(びりるびん)とは、古くなった赤血球におけるヘモグロビンが肝臓において破壊されてできる胆汁色素のこと。肝機能が低下してしまうと、肝臓においてビリルビンの処理が上手く行うことができなくなるため、血中に貯まってしまう。なお、ビリルビンの値が多くなる事で、黄疸が発生する。

フィブラート系薬剤

フィブラート系薬剤(ふぃぶらーとけいやくざい)とは、高脂血症治療薬の一つ。核内受容体のPPAR-αに作用して、脂質の合成に関するタンパク合成を制御する。また、LPL(リポ蛋白リパーゼ)を増加させ、血管内被でVLFLやカイロミクロンの異化を促進させる効果がある。

フィラデルフィア染色体

フィラデルフィア染色体(ふぃらでるふぃあせんしょくたい)とは、第9染色体の長腕と第22染色体の長腕が相互に移動することによって生じた異常な第22染色体のことを指す。異常なタンパク質を生じ、造血幹細胞を無制限に増殖させるようになる。慢性骨髄性白血病において約90%の患者にこの症状が見られる。

フェノチアジン系抗精神病薬

フェノチアジン系抗精神病薬(ふぇのちあじんけいこうせいしんびょうやく)とは、強力な精神安定作用のある薬の一系統。

ブチロフェノン系抗精神病薬

ブチロフェノン系抗精神病薬(ぶちろふぇのんけいこうせいしんびょうやく)とは、強力な作用を持つ精神安定剤の一種。抗精神病薬の分類においてA群(高力価群)に分類されている、

ブドウ糖

ブドウ糖(ぶどうとう)とは、自然界に多く分布する単糖類の一つ。消化管から吸収され、代謝された一部はエネルギーとして利用され、他はグリコーゲンとして肝臓および筋肉などに貯蔵される。体内において特に脳ではこのブドウ糖が唯一のエネルギー源である。

プラスミン

プラスミンとは、血栓の主成分であるフィブリンを切断する酵素の事。タンパク質分解酵素の一種でセリンプロテアーゼ、エンドペプチターゼに分類される。通常、プラスミノーゲンという形で血漿に含まれており、そこにプラスミノーゲンアクチベータが作用する事によりプラスミンとなる。

プリン体

プリン体(ぷりんたい)とは、アデニンやグアニンといったプリンを部分構造として持つ生合成・代謝産物の総称(栄養学的見地による)。プリン体は代謝されることにより痛風の原因物質と言われる「尿酸」へと変化することからプリン体の過剰摂取が痛風のリスクファクターとなったり症状を悪化させる原因となるといわれている。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

プロゲステロン(黄体ホルモン)とは、黄体(排卵後の卵胞)から分泌される女性ホルモンのこと。子宮内膜の増殖を促進し、子宮内に受精卵が着床しやすい環境を作る働きがある。また、妊娠時には、妊娠中期以降になると、胎盤からも分泌される。

プロスタグランジン製剤

プロスタグランジン製剤(ぷろたぐらんじんせいざい)とは、胃粘膜の血行促進や胃粘膜分泌を促進により胃を保護するプロスタグランジンというホルモン製剤。胃潰瘍の再発防止薬として用いられる事が多い。

プロトンポンプ阻害剤

プロトンポンプ阻害剤(ぷろとんぽんぷそがいざい)とは、胃腸において胃酸分泌に関与するプロトンポンプと呼ばれる酵素の働きを抑制することにより胃酸分泌を強力に抑制することができる薬剤。胃潰瘍の治療薬としても用いられる。

プロドラッグ

プロドラッグ(ぷろどらっぐ)とは、体内における代謝により始めて薬効が現れるように工夫された薬のこと。薬が作用する部位に到達するまでに消化管などでの吸収を避けたり、胃腸などに与える影響が甚大な場合などに用いられる。

プロバイオティクス

プロバイオティクスとは、生きたまま腸に達し腸内環境を改善する健康作用がある微生物を指す。主にビフィズス菌をはじめとした善玉菌を増殖させる作用や腸の免疫細胞の働きを活性化させたり、アレルギー抑制機能を持ったりするものなどが挙げられる。

ヘリコバクターピロリ菌

ヘリコバクターピロリ菌(へりこばくたーぴろりきん)。ピロリ菌とも呼ばれ、胃粘膜表面に生息している細菌。近年の研究によりこのピロリ菌が胃潰瘍に影響を与える事が指摘されており、消化性潰瘍との間で研究が進められている。

ヘルニア

ヘルニア(へるにあ)とは、腹部の臓器などが先天的または後天的に生じた孔または、腹壁などの比較的弱い部分から突出した状態。横隔膜ヘルニア、椎間板ヘルニア、腹部ヘルニア・鼠径ヘルニア(脱腸)などが挙げられる。

ヘルペス

ヘルペス(ぺるぺす)とは、ヘルペスウイルスによる感染症の一つ。水疱や膿疱が集まった状態を指し、主に口元や目の周辺、指先などにできやすい。また、ヘルペスは再発を繰り返すのも特徴の一つである。

ベンゾジアゼピン系催眠剤

ベンゾジアゼピン系催眠剤(べんぞじあぜぴんけいさいみんざい)とは、不眠症治療に用いられる代表的な薬剤。不安や興奮を抑制することで眠気を誘うため不眠症治療薬として用いられる。

ベンゾジアゼピン系抗不安剤

ベンゾジアゼピン系抗不安剤(べんぞじあぜぴんけいこうふあんざい)とは、抗不安剤の一種で最も多く利用されている薬剤の一系統。ベンゼン環、ジアゼピン環、アリール環により構成されており、脳の中枢神経におけるGABA受容体の作用を亢進し、中枢神経の信号伝達を抑制することにより、不安や脳の興奮などを抑制する作用を持つ薬剤である。

ペニシリン

ペニシリン(ぺにしりん)とは、化学療法剤として始めて発見された抗生物質のひとつ。1929年にアレクサンダーフレミングによって発見された。抗菌剤の分類上ではβ-ラクタム系抗生物質に分類される。肺炎、淋病、敗血症などの各種細菌感染症に対して効果を示す。

ペラグラ

ペラグラ(ぺらぐら)とは、ナイアシン欠乏症(ニコチン酸欠乏症)のことを指す。ナイアシンの欠乏により手足や顔、首などに皮膚炎が起こる。また、下痢や頭痛、めまい、神経障害などの症状を引き起こす。さらに、ナイアシン不足が続くと、脳機能にまで影響を与え、ノイローゼなどの原因となることもある。

ホルモン

ホルモン(ほるもん)とは、内分泌腺から血中に分泌されて、様々な器官に対して作用しそれらの働きをコントロールする物質の事。主な内分泌腺としては、脳下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓、精巣、卵巣などが挙げられる。

ポリペクトミー

ポリペクトミー(ぽりぺくとみー)とは主に食道や胃、大腸などの消化管の早期ガンおよびポリープの治療に用いられる外科的手法。開腹外科手術と比較して、内視鏡を用いるポリペクトミーの方が、より患者に少ない負担で手術を行える。

ポリペプチド系薬剤

ポリペプチド系薬剤(ぽりぺぷちどけいやくざい)とは、抗生物質の一系統。主に細胞脂質障害剤として利用されリポ多糖と酸性リン脂質に作用してホスホリパーゼを活性化し、リン脂質の分解を起させる作用がある。

ポリープ

ポリープ(ぽりーぷ)とは、皮膚や粘膜などの表面に生じる半球状、きのこ状の腫瘤。特に、胃や大腸などに発生しやすく、胃ポリープ、大腸ポリープなどと診断される。多くのポリープは良性で無症状であるが、一部のポリープは癌に進行する可能性もある。

マイコプラズマ

マイコプラズマ(まいこぷらずま)とは、細菌の一種だが、細胞壁を持たない細菌である。マイコプラズマ肺炎といった比較的有名な疾患の原因菌として知られている。細胞としては非常にサイズが小さいものの、ウイルスよりは大きいといった特徴がある。通常成人の97%はマイコプラズマの感染を経験しているといわれている。肺炎のほか、風邪、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、胸膜炎、気管支喘息といった気道に関する感染を引き起こす原因となる。

マクロライド系薬剤

マクロライド系薬剤(まくろらいどけいやくざい)とは、抗生物質の一系統。マクロライド系抗生物質とも言われる。マクロライド系薬剤は比較的副作用が少なく、抗菌性も広い使いやすい抗生物質で、リケッチア、クラミジア、マイコプラズマなどの細菌には第一選択薬として利用される。

ミネラルコルチコイド(鉱質コルチコイド)

ミネラルコルチコイド(鉱質コルチコイド)とは、電解質のコントロール(代謝)に関与するステロイドホルモンの一種である。副腎皮質における球状層という部位より分泌される。代表的なミネラルコルチコイドとしてアルドステロンがある。アルドステロンの分泌が過剰となる疾患が「アルドステロン症」である。

ムスカリン受容体拮抗剤

ムスカリン受容体拮抗剤(むすかりんじゅようたいきっこうざい)とは、胃腸の運動を促進する副交感神経を興奮させる作用がある、ムスカリンという物質の働きを抑制する薬で、主に胃潰瘍の治療薬として処方される。胃酸やペプシン(消化酵素)の分泌を抑えたり、胃粘膜の抵抗力を向上させる作用がある。

モノアミン酸化酵素阻害剤

モノアミン酸化酵素阻害剤(ものあみんさんかこうそそがいざい)とは、中枢神経を興奮させるセロトニンやノルアドレナリンなどを分解するモノアミン酸化酵素の働きを阻害する薬。主にうつ状態の改善に効果があるとされるが、モノアミン酸化酵素阻害剤の作用は非可逆的であるので、使用には最大限の注意が必要である。

ラ音

ラ音(らおん)とは、胸部聴診の際に聞こえる雑音のこと。狭くなっている気管支を空気が通る際におこる乾いたラ音(乾性ラ音)と、気管支内に部につされた液体に発生した気泡が破裂する湿ったラ音(湿性ラ音)がある。

リポタンパク

リポタンパク(りぽたんぱく)とは、脂質成分における中性脂肪、リン脂肪、コレステロールなどとタンパク質の複合体を指す。脂質は血液に溶けることはない為、タンパク質と結合し血中に溶け込み体内を移動する。

レイノー現象

レイノー現象(れいのーげんしょう)とは、手足の皮膚がチアノーゼ常置後なり、痛みや冷感、しびれなどの症状が現れるが、血流が回復することにより逆に充血してしまう現象のこと。主な原因としては、手足が冷やされることで抹消動脈の収縮が起こり血流が悪くなる事が挙げられる。

ロタウイルス

ロタウイルス(ろたういるす)とは、乳児下痢症や嘔吐下痢症の原因として知られているウイルスである。ロタウイルスは非常に感染力が強く、生後6ヶ月~2歳の乳幼児の多くが感染し、5歳までにほとんどの小児がロタウイルス感染を経験するといわれている。感染による非常に強い下痢や嘔吐が特徴でノロウイルスよりも発熱を伴い重傷度が高いウイルスである。

三環系抗うつ剤

三環系抗うつ剤(さんかんけいこううつざい)とは、抗うつ剤の一蹴。構造中にベンゼン環を量単位含む環状構造が3つあるということが共通の特徴。第1世代、第2世代の抗うつ剤としても分類される。

三環系抗うつ剤は神経伝達物質に慣用する神経細胞受容体に作用し、遊離しているノルアドレナリンやセロトニンを増加させる働きをする。なお、三環系抗うつ剤は服用を始めてから効果がでるまで通常1-2週間は必要となる事に留意する必要がある。

下血

下血(げけつ)とは、消化管におこった出血が肛門から排出される状態を指す。なお、下血はその出血がおこった部位により、下血の色が異なる。

不定愁訴

不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、症状に見合うような器質的損失は見当たらないのに漫然とした体調不良の症状が現れるもの。不定愁訴の大部分は自律神経や心理的なものが原因となることが多い。

不飽和脂肪酸

不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)とは、植物に多く含まれており、「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」の二種類に大別される。皮下脂肪の代謝促進、コレステロールおよび中性脂肪の運搬および排泄を促進することから、ダイエットや動脈硬化予防などに役立つとされている。

丘疹

丘疹(きゅうしん)とは、皮膚にできる直系が数ミリ程度の盛り上がった発疹のことを指す。皮膚病において最も多く見られる症状の一つ。

中心性肥満

中心性肥満(ちゅうしんせいひまん)とは、手足はやせているにも関わらず、顔および体が太ってしまう状態を指す。中心性肥満は主にクッシング症候群を始めとした副腎の障害などでおこる症候性肥満の一種である。

中枢神経

中枢神経(ちゅうすうしんけい)とは、脊椎動物においては、脳と脊髄が該当する。感覚や運動、情緒、反射機能などをコントロールする。脊髄は脳と末梢神経における中継的な役割を果たす(ただし、反射行動のみは、末梢神経からの情報を脳に伝えずに直接感覚神経へと伝達する)。

乏尿

乏尿(ぼうにょう)とは、1日に通常排泄される尿量(およそ1500~2000cc)よりも異常に少ない量の排尿しかおこなえない状態を指し、通常乏尿は1日400~500cc以下の量尿となった場合を指す。乏尿の大きな原因としては、腎臓病、肝臓病、心不全などがその原因とされる。

乳酸

乳酸(にゅうさん)とは、糖が分解される最終段階生成物。特に激しい筋肉運動のあとは、筋肉内に乳酸が蓄積する事になり、その一部は血液を介して肝臓に運ばれる。

乳頭水腫

乳頭水腫(にゅうとうすいしゅ)とは、モノが見えにくくなったり二重に見えたりする目の疾患。頭痛や吐き気といった症状を発症する事もある。

二次感染

二次感染(にじかんせん)とは、細菌やウイルスなどの感染により体の抵抗力が失われている(または低下している)状態で、新たな病原体が侵入する事により別の疾患が発症する事を指す。なお、二次感染は日和見感染であることが多い。

亜急性

亜急性(あきゅうせい)とは、急性ではないが、急性に近い状態での症状や病気の発生のしかたを指す。具体的な期間を示すわけではないが、急性との相対的なとらえ方として用いられる事が多い。

交感神経

交感神経(こうかんしんけい)とは、副交感神経と共に自律神経を司る神経系統。交感神経の働きが副交感神経よりも優位になると、心臓の拍動促進、血圧上昇、内臓血管収縮、気管支拡張などが活発化する。交感神経優位の状態は俗に活動的な状態になっていると言い変えることもできる。

人工透析

人工透析(じんこうとうせき)とは、腎臓病(腎不全)の患者に対して腎臓が行っている透析が行えなくなっていることから、尿毒症を予防する為に人工的な透析を行う。血液透析、人工腎臓という呼称もあるが、ここでは、一般的な人工透析で統一する。

代替医療

代替医療(だいたいいりょう)とは、公式の医療や医学制度に含まれていない医療行為の事を指す。アメリカを中心に広まった概念であり、東洋医学(漢方)や鍼灸(鍼治療)なども代替医療に含まれる。なお、日本国内においては保険医療の対象となっているものも含まれている。

仮面高血圧

仮面高血圧(かめんこうけつあつ)とは、健康診断などの場で医師(または看護士)が血圧を測定した時、その時点では高血圧の基準値よりも下(正常値)であるにも関わらず、その他の場所で血圧を測定すると血圧が高血圧となる場合を指す。白衣高血圧の対義語。

低体温

低体温(ていたいおん)とは、体温が35度台の状態が続く状態を指す。低体温となる原因には様々なものがあり、循環器系の疾患や甲状腺疾患といった病気が原因の低体温から、空腹や疲労、アルコール摂取、過度なダイエットなどによる生活習慣が原因となる低体温などがある。

依存症

依存症(いぞんしょう)とは、薬物などの連続的使用により、その薬などがなければ耐え切れず、通常量以上を必要とする精神身体的な状態を指す。

健胃剤

健胃剤(けんいざい)とは、胃の運動低下や唾液・胃液などの分泌量低下による食欲不振や消化不良などを改善する効果のあるお薬。含有成分である苦味や香りなどが味覚を刺激して消化管の運動や胃液分泌などを促進する。代表的な薬剤としては主に漢方薬が健胃剤として利用される。

催奇性

催奇性(さいきせい)とは、ある物質が生命の発生において奇形を生じさせる性質や作用があるものを指す。催奇性を持つ物質が人体に入った場合、胎児が奇形を生じる可能性があるため、食品や医薬品の催奇性については重大な注意が必要となる。

傾眠

傾眠(けいみん)とは、放置しておくと眠り込んでしまうが、叩いたり声を掛けたりすることで目を覚ます状態の事を指す。過眠症・傾眠症などともいう。原因としては、「反復性混迷(エンドゼピン混迷)」「肝臓病などの代謝性疾患」「ナルコレプシー」「周期性傾眠症」が考えられる。

免疫抑制剤

免疫抑制剤(めんえきよくせいざい)とは、免疫抑制療法という治療において免疫系の活動を抑制または阻害する必要がある場合に用いられる薬剤。主に臓器移植時の拒絶反応の抑制、自己免疫疾患(リウマチ、全身性エリテマトーデスなど)の治療、アレルギー性の炎症性疾患などに持ちいらえる事がある。

内分泌

内分泌(ないぶんぴつ)とは、体内で産生されたホルモンが血中に放出される事。または、ホルモンの分泌形式を指す。ホルモンを産生する臓器は内分泌腺と呼ばれ、ここから分泌されるホルモンは血液に乗り目標の臓器にいき作用する。

内因性

内因性(ないいんせい)とは、病気を引き起こす原因が、外因性(外的なもの)ではなく、からだの内部異常に起因するものを指す。アレルギーやホルモン代謝の異常、遺伝子の異常などが挙げられる。

冠状動脈

冠状動脈(かんじょうどうみゃく)とは、心筋に血液を送り込む血管のことを指す。主に、心臓を取り囲むように存在しており、左冠動脈と右冠動脈がある。

処方箋

処方箋(しょほうせん)とは、患者に対する医薬品の投薬にあたり、医師がその薬品名、用量、用法、調剤法などを記述した書類の事。医療用医薬品の購入にはこの処方箋が必要となる。

利尿剤

利尿剤(りにょうざい)とは、尿の量を増加させて体内にある余分な水分やナトリウムなどの排泄を促進する効果のある薬の総称。大きく「浸透圧利尿剤」「ループ利尿剤」「サイアザイド系利尿剤」「その他の利尿剤」に分類することができる。

利胆剤

利胆剤(りたんざい)とは、胆汁の分泌を促進させる薬の総称。胆道疾患や肝臓病、胆石症などの治療に用いられる、大きく肝臓に作用する「催胆剤」と胆のうに作用する「排胆剤」に大別される。

制酸剤

制酸剤(せいさんざい)とは、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療薬として用いられる薬。過剰に分泌されている胃酸を中和させるアルカリ剤で、胃潰瘍を作り出している胃酸の酸性度を弱めて、胃腸に与えるダメージを減少させる効果がある。

刺激伝導路

刺激伝導路(しげきでんどうろ)とは、心筋拍動のもととなる刺激を発生させて、その刺激を心房から心室に伝える事により調和の取れた心臓の収縮および緊張を生じさせる神経組織の一つ。

副交感神経

副交感神経(ふくこうかんしんけい)とは、交感神経と共に自律神経を司る神経系統のこと。副交感神経が交感神経よりも優位になると、リラックスした状態となり、胃液・唾液分泌の上昇、血管拡張、瞳孔が縮むといった作用がある。

副作用

副作用(ふくさよう)とは、体内に取り込まれた薬物がしめす様々な薬理効果のうち、人体にとってこのましくない作用を副作用という。ちなみに、副作用がまったく起こらないという薬はなく、副作用が少ないとされる漢方薬であっても副作用はある。

副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)

副腎皮質刺激ホルモン(ふくじんひしつしげきほるもん)とは、下垂体前葉より分泌されるホルモンの一つで、ACTHとも呼ばれる。視床下部・下垂体・副腎皮質系を構成するホルモンで39個のアミノ酸から構成されポリペプチド。視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンにより分泌される。

医療用医薬品

医療用医薬品(いりょうよういやくひん)とは、名前の通り、医師による処方箋や指示により使用することを目的とした薬の事。対義語は大衆薬(一般用医薬品)となる。

原因療法

原因療法(げんいんりょうほう)とは、病気や疾病の原因を直接取り除いたり、人体の機能不全を埋めることを目的とする治療法のこと。例えば、肺ガンによる痛みがある患者に対し、ガンの部位を手術や薬剤により制御しようとする治療が原因療法である。病気に伴う症状や苦痛などを軽減する「対症療法」に対比する言葉。

原発性

原発性(げんぱつせい)とは、最初、第一のという意味で「二次性○○」「続発性○○」などと対比して用いられる用語。他の病気の結果として起こる病気ではなく、その病気自体が原因となるもの。

受容体

受容体(じゅようたい)とは、レセプターとも呼ばれ各種刺激情報を得て反応する機能を有する部位で、体内で分泌されたホルモンや投与された薬剤などに結合する細胞の結合部分を指す。大きく「代謝型受容体」「イオンチャネル型受容体」「細胞内(核内)受容体」に分類することができる。

合併症

合併症(がっぺいしょう)とは、一つの病気に罹っているときに、他の病気が重複して生じる事を指す。例えば、肝硬変で腹水貯留がある場合は、肝硬変の合併症として腹水貯留がおこるといった具合。

合成殺菌剤

合成殺菌剤(ごうせいさっきんざい)とは、化学物質を合成して生成した薬。サルファ剤、キノロン系薬剤、抗結核剤などが代表的。細菌の増殖を抑える効果がある。

吐血

吐血(とけつ)とは、消化管におきた出血が口から排出される事を指す。多量の出血がある場合は鮮血状、あまり吐血の量が多くない場合は茶褐色、黒褐色の吐血が多い。緊急的に専門医の診察を受けるべき症状の一つ。吐血量が少ない場合、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などが原因のことが多い。

向精神薬

向精神薬(こうせいしんやく)とは、統合失調症や抗うつ剤、抗不安剤など広く中枢神経に作用して、生物における精神活動に影響を与える薬の総称。狭義では、向精神薬取締法において個別に指定された物質。

喘鳴

喘鳴(ぜんめい)とは、呼吸困難の際に呼吸に伴って聞こえる音。通常気道が狭くなっているときに生じるもので、音がなる原理は口笛と同じ。通常、喘鳴は呼吸困難の前段階であるケースが多いが、幼児の場合は呼吸器系の感染症の初期段階で喘鳴の症状が出ることがある。

嗜眠

嗜眠(しみん)とは、放っておくと眠ってしまい、刺激に対する反応も鈍く中々目覚めない状態を指す。過眠症ともいう。なお、嗜眠よりも症状が軽いものを「傾眠」と呼ぶ。嗜眠と明確に関連する疾患・病気がない場合、病的な睡眠障害の恐れがある。

器質的疾患

器質的疾患(きしつてきしっかん)とは、内臓や神経、筋肉、器官といった各組織において病理的・解剖的な異常が生じた事により引き起こされる疾患・疾病の総称。対義語は、機能的疾患。器質的疾患は例えばレントゲン検査や内視鏡検査などにより病態が確認できる疾病を指します。

嚥下

嚥下(えんげ)とは、食物を咽頭から食道を経て胃まで運ぶ一連の運動を指す。例えば、嚥下障害という場合には、上記一連の流れの一部または全部に障害があり、正常に胃にまで飲食物を運べない事を指す。

四環系抗うつ剤

四環系抗うつ剤(よんかんけいこううつざい)とは、抗うつ剤の一系統。名前の由来は薬剤の分子構造中に連なった環状の構造が4つあることに由来している。三環系抗うつ剤と比較して即効性があるが、同様に抗コリン剤との併用による副作用を伴う。

因子

因子(いんし)とは、あることの原因となったり、他に影響を与えるなどするもの。○○因子といったような使い方をする。例えば、遺伝因子や危険因子など。

基礎疾患

基礎疾患(きそしっかん)とは、元になる病気の事をいう。例えば、高血圧や高脂血症のように他の病気、例えば「脳卒中」「狭心症」「心筋梗塞」「腎不全」などを引き起こす、元になる疾患を指す。

塞栓

塞栓(そくせん)とは、他の血管や心臓などから流れ込んだ血液の塊により血管が詰まってしますことを指す。例えば、脳塞栓は心臓にある血液の塊が脳に流れ込み血流を止めてしまうことを指す。近い言葉に血栓という言葉があるが、こちらは血管が詰まった部分に時間を掛けて塊が付着するという意味で異なる。

塩基性抗炎症剤

塩基性抗炎症剤(えんきせいこうえんしょうざい)とは、非ステロイド性の抗炎症剤。非酸性抗炎症剤とも呼ばれる。代表的な薬剤としては、エピリゾールやエルモルファゾン、塩酸チアラミドなどがある。

壊死

壊死(えし)とは、からだの一部の細胞や組織が死んでしまった状態を指す。代謝障害、微生物感染、化学物質、血液循環、物理的圧力など壊死する原因は様々なものがある。

壊疽

壊疽(えそ)とは、壊死してしまった細胞や組織が細菌などに感染し、腐敗してしまった状態を指す。壊疽した組織は褐色・黒色を帯び、悪臭を放つ。

外用副腎皮質ホルモン剤

外用副腎皮質ホルモン剤(がいようふくじんひしつほるもんざい)とは、抗炎症効果のある副腎皮質ホルモン剤のこと。

多尿

多尿(たにょう)とは、一日に排泄される尿の量が正常値(1500ml~2000ml)より多い状態。通常2500ml/日以上の尿量の場合を指す。泌尿器系の異常(主に腎臓)を始めとして全身疾患の可能性もある。

多発性

多発性(たはつせい)とは、同時期に2箇所以上の部位に対して病気・病変が現れる疾患を指す際に用いる言葉。対義語は単発性。多発性神経炎、多発性硬化症、多発性筋炎、多発性骨髄腫などが代表的な疾患。

失感情症(アレキシサイミア)

失感情症(しつかんじょうしょう)とは、自身の感情を自覚・認知・表現することが苦手な事で、特に空想力や想像力に欠ける傾向がある人を指す。アレキシサイミアとも呼ばれ、心身症との深い関連性が指摘されている。

失神

失神(しっしん)とは、脳の血流が急激に減少することによりおこる一時的な意識消失発作。失神による意識消失時間はごく短く、後遺障害が残る事はない(ただし、転倒することによる怪我の恐れはある)。通常、失神が起こる前には目の前が真っ暗になったり、めまい、悪心などがあり、その後顔面蒼白となり、意識が消失するという経過を辿る事が多く、通常起立時に起こる。

失禁

失禁(しっきん)とは、尿や便などの排泄を意識的に行うことができず、もらしてしまうこと。排泄の働きをコントロールする脳や脊髄の神経障害の場合やてんかんの発作時に起こることもある。大きく、「情動失禁」「尿失禁」「便失禁」に分類される。

家族性

家族性(かぞくせい)とは、名前の通り特定の疾患や病気がある家族(家系)に集中して発生することを指す。遺伝的(遺伝性)とほぼ同義。

対症療法

対症療法(たいしょうりょうほう)とは、原因療法に対比する言葉。よく対処療法と記述されたものもあるが、正確には「対症療法」である。病気そのものの原因を取り除くのではなく、病気がもたらす症状や苦痛を軽減させる事を目的とする治療法の一つ。例えば、風邪をひいた際の解熱鎮痛剤の投与などが対症療法にあたる。

対麻痺

対麻痺(ついまひ)とは、左右両方の下肢が麻痺してしまう状態。両麻痺とも呼ばれる。対麻痺がおこる場合、多くは脊髄に対して損傷を負っていることが多い。脳の障害でおこる事もあるが稀である。なお、全身の片側が麻痺するケース(片麻痺)では、脳の損傷による障害である可能性が高い。

尿タンパク

尿タンパク(にょうたんぱく)とは、尿中に含まれているタンパク質のこと。通常尿からはごく少量しかタンパク質は排出されないが、腎臓・尿路に障害・異常がある場合、その排出量が増加する。健康診断においては、尿検査で検査されている。

尿糖

尿糖(にょうとう)とは、尿中に含まれている「ブドウ糖」のこと。通常健康な人からはほとんど検出される事はないが、糖尿病患者などは尿中に糖が排出されることから、健康診断などにおいて尿検査で検査される項目である。

尿酸

尿酸(にょうさん)とは、遺伝子を作る核酸が代謝された最終段階の分解産物。腎臓から尿として排出される。健康な人の尿酸値は血液濃度で3.6~8.3mg/dLとされている。なお、血中の尿酸が一定の量を超える場合、高尿酸血症とされる。通風や腎機能障害、血液障害などの原因とされる。

平滑筋

平滑筋(へいかつきん)とは、血管、気管、腸管、胃、膀胱、子宮などの臓器壁を構成している筋肉の一種で不随意筋(自分の意思で筋肉収縮をコントロールできない筋肉)。主に自律神経および各種ホルモンによりコントロールされている。

強心剤

強心剤(きょうしんざい)とは、全身の内臓臓器や組織に血液を供給する心臓の働きを高めて、必要な量の血液を送り出せるようにするお薬の総称。強心剤として代表的な薬剤はジギタリス系薬剤。

強心配糖体

強心配糖体(きょうしんはいとうたい)とは、心筋に対して直接作用して心筋の収縮力を高めるお薬。主に強心剤として利用されるジギトキシンやプロスシラリジン、メチルジゴキシンなどが該当する。

強直

強直(きょうちょく)とは、関節を構成する骨もしくは軟骨などの障害に起因して関節が動かなくなったり、筋肉が収縮して突っ張ったようになった状態を指す。関節可動域制限のこと。

後遺症

後遺症(こういしょう)とは、病気や怪我などが治った後にも残る症状のことを指す。代表的な後遺症(後遺障害)として、脳梗塞の後に残る手足のしびれ、帯状疱疹の後の神経痛、自動車事故の後に残こる様々な傷害などが挙げられる。

徐放剤

徐放剤(じょほうざい)とは、成分が徐々に放出されるように工夫された薬の総称。薬効が長期間に渡って持続する為、服用回数を減らす事ができるうえ、徐放剤の場合薬の血中濃度が急激に上昇しない為、副作用も少なくてすむという特徴がある。

徐脈

徐脈(じょみゃく)とは、通常の脈拍数よりも少ない状態を指す。通常は1分間の脈拍数が60以下になるものを指す。徐脈は場合によって30回程度となることもあり、こうなると脳などに十分な血流を送ることができなくなる。徐脈には、大きく分類して、「機能不全症候群」と「房室ブロック」がある。対義語は頻脈。

心因性疾患

心因性疾患(しんいんせいしっかん)とは、名前の通り心理的、精神的な原因により生じる疾患の総称。例えば、頭痛やめまい、視野、パニックなど様々な心因性の疾患がある。

心悸亢進

心悸亢進(しんきこうしん)とは、心臓の鼓動が増加し著しく気になる状態であり、動悸とおほぼ同じ意味である。通常は心臓病、貧血症、バセドウ病、うつ病などの患者に心悸亢進が現れることが多いが、健康な人でも肉体疲労時などには心悸亢進の症状があらわれることもある。

心筋

心筋(しんきん)とは、心臓固有の筋肉のことを指す。心筋は骨格筋と同じ横紋筋であるが、骨格筋が多核細胞で構成されているのに対し、心筋は通常単核細胞で構成されており、不随意筋(自分でコントロールできない筋肉)である。

心身症

心身症(しんしんしょう)とは、精神的なストレスに起因して様々なの身体的な症状引き起こす病気を指す。通常精神疾患(神経症・うつ病など)は心身症に含まない。

急性

急性(きゅうせい)とは、病気や症状などが急激に短時間の間に進行することを指す。「慢性」と対比して用いられる。急性疾患ともいう。急性疾患の例としては、急性骨髄性白血病・急性心不全・急性腎不全・急性肺炎・急性心筋梗塞・急性肝炎。

悪性腫瘍

悪性腫瘍(あくせいしゅよう)とは、「癌」「悪性新生物」とも呼ばれ、他組織との境界に侵入したり、転移したりして、人体の各所で増殖する事により致命的な影響を与える危険性がある主要の総称。

憩室

憩室(けいしつ)とは、食道・胃・腸といった部位(消化管)に発生するポケット状のふくらみの事を指す。例えば、腸の憩室ではよく知られている憩室として「メッケル憩室」「大腸憩室」などがある。

房水

房水(ぼうすい)とは、目の水晶体、角膜に対して酸素や栄養を供給する体液。眼圧を保つ作用もあり、房水の成分は血清とほぼ同じである。主にシュレム管を通過し眼外に排出されるが、加齢と共に網目構造の孔が細くなり房水が停滞する事で緑内障の原因となる。

抗がん剤

抗がん剤(こうがんざい)とは、ガン細胞を死滅させる為に使用する薬剤の総称。主に全身に対する治療に用いられ、ガンが転移している場合も想定して全身のガン細胞を攻撃する為に抗がん剤は用いられる。しかし、抗がん剤といっても「癌細胞」のみを攻撃する事が出来ない事から、正常な細胞を攻撃する事もあり、強い副作用を持つことが一般的である。

抗コリン剤

抗コリン剤(こうこりんざい)とは、副交感神経からの刺激を伝達する「コリン」と呼ばれる物質の働きを抑制する効果のある薬。主に、胃酸の分泌抑制、気管支の収縮の抑制などの効果を示す。

抗ヒスタミン剤

抗ヒスタミン剤(こうひすたみんざい)とは、ヒスタミンの受容体と結合する事により、アレルギー反応の過程で放出される遊離ヒスタミンという物質とヒスタミン受容体への結合を阻害し、アレルギー反応を抑える効果がある薬の総称。特にH1受容体拮抗薬を指す。アレルギーの症状などを抑えるが、抜本的な治療薬ではない。

抗リウマチ剤

抗リウマチ剤(こうりうまちざい)とは、関節リウマチによる骨破壊の防止のために投与される薬剤の総称(DMARDs)。抗リウマチ剤は免疫の異常化を正常化し、関節リウマチにより引き起これる炎症を沈静化させたり、関節の破壊などを遅らせる作用がある。

抗不安剤

抗不安剤(こうふあんざい)とは、大脳辺縁系に対して作用して、不安や緊張、抑うつなどの症状を軽減する薬で、向精神薬の一種。神経症や心身症、不眠症、PTSDなどの患者に対して処方される。マイナートランキライザーとも呼ばれ、向精神薬の中では副作用は弱めである。

抗体

抗体(こうたい)とは、体内に侵入した抗原の刺激により自己防衛の為に体が作り出す物質の事。抗体は主に血中や体液中に存在し、体内に侵入した細菌やウイルスなどの微生物や、これらに感染した細胞を抗原と認識し結合する。

抗凝固剤

抗凝固剤(こうぎょうこざい)とは、血液の凝固を阻害する薬の総称である。血液を固まらせないようにする抗血栓剤の中でも凝固系に対して作用するものが抗凝固剤であり、主に血栓症や塞栓症、出血傾向の治療や予防などに用いられる。また、人工透析などにおける体外回路の凝固防止や輸血用血液の保存、血液検査などにも用いられる。

抗原

抗原(こうげん)とは、異物の侵入から人体を守る免疫反応を引き起こす性質を持つ物質の総称。体内に抗原が侵入すると、人体は抗体と呼ばれる物質をつくり抗原と結合させてその働きや毒性を抑えようとする。

抗生物質

抗生物質(こうせいぶっしつ)とは、カビといった微生物が産生し、他の微生物の増殖を抑制する物質の総称を指す。ただし、ディフェンシンなどのように人が産生する抗生物質も存在する。医学的に用いられる抗生物質の代表格は「ペニシリン」がその代表である。肺炎や気管支炎、中耳炎、敗血症などの治療に用いられる。

拒絶反応

拒絶反応(きょぜつはんのう)とは、臓器移植や輸血などの際に見られる免疫反応の一つ。移植された組織を免疫が「異物」と判断して拒絶する免疫反応により、移植された臓器などが攻撃を受け、機能低下することを指す。

拘縮

拘縮(こうしゅく)とは、関節包外の軟部組織が原因となって発生する関節可動制限のことを指す。関節が曲がったままの状態となる屈曲拘縮と、伸ばしたままの上体となる伸展拘縮の二種類に分類される。また、皮膚性拘縮、結合組織性拘縮、筋性拘縮といったように拘縮する原因別に分類されることもある。五十肩などでが拘縮のおこる代表的な疾患である。

指定医薬品

指定医薬品(していいやくひん)とは、厚生労働大臣の指定する医薬品の総称。特に、取扱に際して注意が必要となる医薬品のことで、専門的な知識が必要なもの。代表的には変質しやすい生物学的製剤、毒・劇物、抗生物質・放射性医薬品などが該当する。

振戦

振戦(しんせん)とは、体の一部または全体が一定のリズムまたは、様々な形で無意識に震えてしまう事。振戦は誰にでもおこりえる症状で、ストレスや疲労、アルコール依存症の禁断症状、カフェインの摂取など様々な要因が考えられる。

掻痒

掻痒(そうよう)とは、皮膚に感じるかゆみのことを指す。皮膚の痛覚神経が作用しているとされている。掻痒に関する病気の代表である皮膚掻痒症の場合、発疹が見られないにもかかわらず痒みだけを訴えるものである。

日和見感染

日和見感染(ひよりみかんせん)とは、体力の低下、薬物使用などの影響で体内の防御機能が衰えている事に起因して、健康状態であれば無害な常在菌(弱毒微生物・非病原微生物・平素無害菌)に感染して発症する感染症を指す。

昏睡

昏睡(こんすい)とは、意識を消失して目覚めない状態で、特に脳に対して重い障害を持つことを示す症状の一つ。昏睡の程度により「半昏睡」「深昏睡」というように使われることもある。昏睡の原因疾患としては、大脳半球の障害や脳幹障害、代謝異常などがあり、その原因疾患により治療法も異なる。

末梢神経

末梢神経(まっしょうしんけい)とは、中枢神経(脳と脊髄)と皮膚や目鼻などの感覚器官とを連結する神経のこと。ただし、中枢神経と末梢神経との間には構造的な区切りが存在するわけではないので、いわば便宜的な分類である。

本態性

本態性(ほんたいせい)とは、疾患の原因が明らかではないという意味。「特発性」とほぼ同義。本態性高血圧症、本態性低血圧症、本態性自律神経失調症などがその代表例。

梗塞

梗塞(こうそく)とは、動脈硬化や血栓などにより動脈が閉塞し、血流が途絶えることにより、それより先に栄養や酸素がいきわたらなくなる事から、組織が壊死した状態を指す。冠状動脈において梗塞が起こることを心筋梗塞、脳の動脈において梗塞が起こることを脳梗塞というように用いる。

椎間板

椎間板(ついかんばん)とは、脊椎を形成している椎骨(椎体)と椎骨の間にある関節と同じような働きをする機構のこと。椎骨に対してかかる負荷をクッションのように吸収する働きがある。なお、椎間板は線維状カプセルが弾性のある髄核を包み込むような構造をしている。

なお、椎間板に関連する病気としては、変形性脊椎症や椎間板ヘルニアなどがある。