こ行:医学用語辞典

こ行に属する医学用語を紹介しています。

5年生存率

5年生存率(ごねんせいぞんりつ)とは、医学統計で主に癌の治療効果などを測定するために用いられる指標。診断から5年後に生存している患者比率を示す。1年生存率や10年生存率といった統計もあるが、5年生存率が最も用いられる。

コメディカル

コメディカルとは、医師や歯科医師の指示の下に業務を行う医療従事者のこと。コメディカルスタッフとも呼ばれる。一般的には医師・歯科医師以外の医療従事者(看護師・薬剤師・歯科衛生士・保健師・助産師・理学療法士・作業療法士 など)。

コリンエステラーゼ阻害剤

コリンエステラーゼ阻害剤(こりんえすてらーぜそがいざい)とは、副交感神経を刺激する薬剤の一つ。コリンエステラーゼの活性を阻害し神経末端のアセチルコリンの濃度を上昇させる作用がある。アルツハイマー病の改善薬として用いられる。

コルチゾール

コルチゾール(こるちぞーる)とは、副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)の一種。主にストレスにより発散されるホルモンであり、糖質コルチコイド活性の中でコルチゾールはその95%を占める。血圧や血糖値などに関連しており、このコルチゾールが慢性的に過剰分泌される状態はクッシング症候群と呼ばれる。

コンプロマイズドホスト(易感染宿主)

コンプロマイズドホストとは、易感染宿主(いかんせんしゅくしゅ)とも言い。免疫力の低下により通常では感染していても症状がでない常在菌などに対しても症状がでやすくなっている状態の人を指す。

交感神経

交感神経(こうかんしんけい)とは、副交感神経と共に自律神経を司る神経系統。交感神経の働きが副交感神経よりも優位になると、心臓の拍動促進、血圧上昇、内臓血管収縮、気管支拡張などが活発化する。交感神経優位の状態は俗に活動的な状態になっていると言い変えることもできる。

合成殺菌剤

合成殺菌剤(ごうせいさっきんざい)とは、化学物質を合成して生成した薬。サルファ剤、キノロン系薬剤、抗結核剤などが代表的。細菌の増殖を抑える効果がある。

向精神薬

向精神薬(こうせいしんやく)とは、統合失調症や抗うつ剤、抗不安剤など広く中枢神経に作用して、生物における精神活動に影響を与える薬の総称。狭義では、向精神薬取締法において個別に指定された物質。

後遺症

後遺症(こういしょう)とは、病気や怪我などが治った後にも残る症状のことを指す。代表的な後遺症(後遺障害)として、脳梗塞の後に残る手足のしびれ、帯状疱疹の後の神経痛、自動車事故の後に残こる様々な傷害などが挙げられる。

抗がん剤

抗がん剤(こうがんざい)とは、ガン細胞を死滅させる為に使用する薬剤の総称。主に全身に対する治療に用いられ、ガンが転移している場合も想定して全身のガン細胞を攻撃する為に抗がん剤は用いられる。しかし、抗がん剤といっても「癌細胞」のみを攻撃する事が出来ない事から、正常な細胞を攻撃する事もあり、強い副作用を持つことが一般的である。

抗コリン剤

抗コリン剤(こうこりんざい)とは、副交感神経からの刺激を伝達する「コリン」と呼ばれる物質の働きを抑制する効果のある薬。主に、胃酸の分泌抑制、気管支の収縮の抑制などの効果を示す。

抗ヒスタミン剤

抗ヒスタミン剤(こうひすたみんざい)とは、ヒスタミンの受容体と結合する事により、アレルギー反応の過程で放出される遊離ヒスタミンという物質とヒスタミン受容体への結合を阻害し、アレルギー反応を抑える効果がある薬の総称。特にH1受容体拮抗薬を指す。アレルギーの症状などを抑えるが、抜本的な治療薬ではない。

抗リウマチ剤

抗リウマチ剤(こうりうまちざい)とは、関節リウマチによる骨破壊の防止のために投与される薬剤の総称(DMARDs)。抗リウマチ剤は免疫の異常化を正常化し、関節リウマチにより引き起これる炎症を沈静化させたり、関節の破壊などを遅らせる作用がある。

抗不安剤

抗不安剤(こうふあんざい)とは、大脳辺縁系に対して作用して、不安や緊張、抑うつなどの症状を軽減する薬で、向精神薬の一種。神経症や心身症、不眠症、PTSDなどの患者に対して処方される。マイナートランキライザーとも呼ばれ、向精神薬の中では副作用は弱めである。

抗体

抗体(こうたい)とは、体内に侵入した抗原の刺激により自己防衛の為に体が作り出す物質の事。抗体は主に血中や体液中に存在し、体内に侵入した細菌やウイルスなどの微生物や、これらに感染した細胞を抗原と認識し結合する。

抗凝固剤

抗凝固剤(こうぎょうこざい)とは、血液の凝固を阻害する薬の総称である。血液を固まらせないようにする抗血栓剤の中でも凝固系に対して作用するものが抗凝固剤であり、主に血栓症や塞栓症、出血傾向の治療や予防などに用いられる。また、人工透析などにおける体外回路の凝固防止や輸血用血液の保存、血液検査などにも用いられる。

抗原

抗原(こうげん)とは、異物の侵入から人体を守る免疫反応を引き起こす性質を持つ物質の総称。体内に抗原が侵入すると、人体は抗体と呼ばれる物質をつくり抗原と結合させてその働きや毒性を抑えようとする。

抗生物質

抗生物質(こうせいぶっしつ)とは、カビといった微生物が産生し、他の微生物の増殖を抑制する物質の総称を指す。ただし、ディフェンシンなどのように人が産生する抗生物質も存在する。医学的に用いられる抗生物質の代表格は「ペニシリン」がその代表である。肺炎や気管支炎、中耳炎、敗血症などの治療に用いられる。

拘縮

拘縮(こうしゅく)とは、関節包外の軟部組織が原因となって発生する関節可動制限のことを指す。関節が曲がったままの状態となる屈曲拘縮と、伸ばしたままの上体となる伸展拘縮の二種類に分類される。また、皮膚性拘縮、結合組織性拘縮、筋性拘縮といったように拘縮する原因別に分類されることもある。五十肩などでが拘縮のおこる代表的な疾患である。

昏睡

昏睡(こんすい)とは、意識を消失して目覚めない状態で、特に脳に対して重い障害を持つことを示す症状の一つ。昏睡の程度により「半昏睡」「深昏睡」というように使われることもある。昏睡の原因疾患としては、大脳半球の障害や脳幹障害、代謝異常などがあり、その原因疾患により治療法も異なる。

梗塞

梗塞(こうそく)とは、動脈硬化や血栓などにより動脈が閉塞し、血流が途絶えることにより、それより先に栄養や酸素がいきわたらなくなる事から、組織が壊死した状態を指す。冠状動脈において梗塞が起こることを心筋梗塞、脳の動脈において梗塞が起こることを脳梗塞というように用いる。

甲状腺

甲状腺(こうじょうせん)とは、咽頭と気管にまたがって存在する器官。物質の代謝機能を高め、細胞組織の育成を促進し、精神機能を刺激するホルモン(甲状腺ホルモン)を分泌する。

甲状腺ホルモン

甲状腺ホルモン(こうじょうせんほるもん)とは、内分泌系の器官である「甲状腺」より分泌されるホルモンの一種で、主に全身の細胞に対して作用して細胞の代謝を上昇させる働きがある。アミノ酸誘導体ホルモンのこと。

紅斑

紅斑(こうはん)とは、皮膚が赤く変色している状態かつ、皮膚面より隆起していない状態を指す。湿疹を始めとした様々な皮膚病に見られる症状で、真皮の浅い部分の血管が拡張している事を示している。

膠原病

膠原病(こうげんびょう)とは、全身性結合組織病と呼ばれる全身性の炎症疾患群を指す。多くの場合は自己免疫がその原因とされているが、詳細については現在研究中である。代表的な膠原病として、全身性エリテマトーデス、全身性硬化症、皮膚筋炎、多発性禁煙、関節リウマチ、リウマチ熱などが上げられる。

降圧利尿剤

降圧利尿剤(こうあつりにょうざい)とは、腎臓に作用して尿量を増加させ、血圧を上昇させる体内のナトリウムを水分と共に尿として排出させる効果のある薬のことを指す。

骨吸収

骨吸収(こつきゅうしゅう)とは、破骨細胞により古くなった骨が分解され破壊されていく減少を指す。吸収という名称が付いているが、骨からカルシウムが放出されてしまう事である。健康な状態では骨吸収により古くなった骨が壊れる一方で新しく骨が作られる機構(骨形成)がある為、骨は絶えず吸収・形成を繰り返し新陳代謝を行っている。骨粗鬆症はこの骨吸収のバランスが崩れた疾患である。

骨密度

骨密度(こつみつど)とは、骨を構成しているカルシウムを始めとしたミネラル類だどれくらい詰まっているかを表すもので、骨の強さを示す指標である。一般的には20代をピークとしてその後徐々に減少していく傾向がある。骨粗鬆症予防の観点からも定期的な骨密度の計測を行いたい。

骨折

骨折(こっせつ)とは、圧力により骨が変形したり破壊されたりする外傷の一つで、骨構造の連続性が絶たれた状態を指す。構造上外力が集中しやすく折れやすい骨があり、一般的には「鎖骨」「肋骨」「指骨」「鼻骨」「脛骨」「腓骨」などが折れやすい。

骨格筋

骨格筋(こっかくきん)とは、骨格に沿って分布している筋肉のことを指す。骨とともに姿勢を安定させると共に、体の運動を支える。骨格筋は横紋筋とも呼ばれ、ヒトの自由意志により収縮と緊張を起させる事ができる随意筋(ずいいきん)である。