し行:医学用語辞典

し行に属する医学用語を紹介しています。

しゅさ(酒さ)

しゅさ(酒さ)とは、顔面皮膚の毛細血管が拡張し赤ら顔となってしまう状態。酒によって赤ら顔になるのと症状が似ていることからこう呼ばれる。通常、体内外の様々な原因により生じるものであり、根本的な原因は現在よくわかっていない。

ショック

ショック(しょっく)とは、なんらかの原因により各臓器に必要十分な血液量が供給されなくなり、生命に危機的な状態が訪れている状態。顔面蒼白、血圧の低下、脈が不規則、全身性の発汗などの症状を示す。日本語では、抹消循環不全という。

シンバイオティクス

シンバイオティクスとは、プロバイオティクスとプレバイオティクスの両方の働きを持つものを指す。具体的にはラクトフェリンなどが該当する。

ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品(じぇねりっくいやくひん)とは、後発医薬品のことを指す。成分や製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった医薬品製造メーカーがその特許内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品の総称。対義語は先発医薬品。

ジギタリス剤

ジギタリス剤(じぎたりすざい)とは、心筋に直接作用しその収縮力を高める薬。強心剤として特に、うっ血性心不全の特効薬として用いられる。ただし、服用量を間違うと、ジギタリス中毒と呼ばれる副作用を招く恐れがあることから注意も必要である。

人工透析

人工透析(じんこうとうせき)とは、腎臓病(腎不全)の患者に対して腎臓が行っている透析が行えなくなっていることから、尿毒症を予防する為に人工的な透析を行う。血液透析、人工腎臓という呼称もあるが、ここでは、一般的な人工透析で統一する。

処方箋

処方箋(しょほうせん)とは、患者に対する医薬品の投薬にあたり、医師がその薬品名、用量、用法、調剤法などを記述した書類の事。医療用医薬品の購入にはこの処方箋が必要となる。

刺激伝導路

刺激伝導路(しげきでんどうろ)とは、心筋拍動のもととなる刺激を発生させて、その刺激を心房から心室に伝える事により調和の取れた心臓の収縮および緊張を生じさせる神経組織の一つ。

受容体

受容体(じゅようたい)とは、レセプターとも呼ばれ各種刺激情報を得て反応する機能を有する部位で、体内で分泌されたホルモンや投与された薬剤などに結合する細胞の結合部分を指す。大きく「代謝型受容体」「イオンチャネル型受容体」「細胞内(核内)受容体」に分類することができる。

嗜眠

嗜眠(しみん)とは、放っておくと眠ってしまい、刺激に対する反応も鈍く中々目覚めない状態を指す。過眠症ともいう。なお、嗜眠よりも症状が軽いものを「傾眠」と呼ぶ。嗜眠と明確に関連する疾患・病気がない場合、病的な睡眠障害の恐れがある。

失感情症(アレキシサイミア)

失感情症(しつかんじょうしょう)とは、自身の感情を自覚・認知・表現することが苦手な事で、特に空想力や想像力に欠ける傾向がある人を指す。アレキシサイミアとも呼ばれ、心身症との深い関連性が指摘されている。

失神

失神(しっしん)とは、脳の血流が急激に減少することによりおこる一時的な意識消失発作。失神による意識消失時間はごく短く、後遺障害が残る事はない(ただし、転倒することによる怪我の恐れはある)。通常、失神が起こる前には目の前が真っ暗になったり、めまい、悪心などがあり、その後顔面蒼白となり、意識が消失するという経過を辿る事が多く、通常起立時に起こる。

失禁

失禁(しっきん)とは、尿や便などの排泄を意識的に行うことができず、もらしてしまうこと。排泄の働きをコントロールする脳や脊髄の神経障害の場合やてんかんの発作時に起こることもある。大きく、「情動失禁」「尿失禁」「便失禁」に分類される。

常在菌

常在菌(じょうざいきん)とは、人の体に存在している最近の中でも多くの人が共通して持っているもので、病原性を示さない細菌類のことを指す。通常は、人体のそれぞれの場所にそれぞれの常在菌が存在していることが多い。基本的には無害で、人間と共生関係にある細菌だが、免疫力が低下している場合などには日和見汗腺を引き起こすことがある。

徐放剤

徐放剤(じょほうざい)とは、成分が徐々に放出されるように工夫された薬の総称。薬効が長期間に渡って持続する為、服用回数を減らす事ができるうえ、徐放剤の場合薬の血中濃度が急激に上昇しない為、副作用も少なくてすむという特徴がある。

徐脈

徐脈(じょみゃく)とは、通常の脈拍数よりも少ない状態を指す。通常は1分間の脈拍数が60以下になるものを指す。徐脈は場合によって30回程度となることもあり、こうなると脳などに十分な血流を送ることができなくなる。徐脈には、大きく分類して、「機能不全症候群」と「房室ブロック」がある。対義語は頻脈。

心因性疾患

心因性疾患(しんいんせいしっかん)とは、名前の通り心理的、精神的な原因により生じる疾患の総称。例えば、頭痛やめまい、視野、パニックなど様々な心因性の疾患がある。

心悸亢進

心悸亢進(しんきこうしん)とは、心臓の鼓動が増加し著しく気になる状態であり、動悸とおほぼ同じ意味である。通常は心臓病、貧血症、バセドウ病、うつ病などの患者に心悸亢進が現れることが多いが、健康な人でも肉体疲労時などには心悸亢進の症状があらわれることもある。

心筋

心筋(しんきん)とは、心臓固有の筋肉のことを指す。心筋は骨格筋と同じ横紋筋であるが、骨格筋が多核細胞で構成されているのに対し、心筋は通常単核細胞で構成されており、不随意筋(自分でコントロールできない筋肉)である。

心身症

心身症(しんしんしょう)とは、精神的なストレスに起因して様々なの身体的な症状引き起こす病気を指す。通常精神疾患(神経症・うつ病など)は心身症に含まない。

指定医薬品

指定医薬品(していいやくひん)とは、厚生労働大臣の指定する医薬品の総称。特に、取扱に際して注意が必要となる医薬品のことで、専門的な知識が必要なもの。代表的には変質しやすい生物学的製剤、毒・劇物、抗生物質・放射性医薬品などが該当する。

振戦

振戦(しんせん)とは、体の一部または全体が一定のリズムまたは、様々な形で無意識に震えてしまう事。振戦は誰にでもおこりえる症状で、ストレスや疲労、アルコール依存症の禁断症状、カフェインの摂取など様々な要因が考えられる。

消化酵素剤

消化酵素剤(しょうかこうそざい)とは、食物に含まれているタンパク質、炭水化物、脂肪などの各種栄養素を消化する消化酵素が配合された薬の総称。主に食欲不振、消化不良などの消化器不全の症状において改善薬として処方される。

消炎酵素剤

消炎酵素剤(しょうえんこうそざい)とは、主に生物が生成する物質から抽出した酵素剤で、炎症を悪化させる成分を分解・除去する効果があり、腫れや痛みの緩和などの効果があるとされる薬の種類。

湿疹

湿疹(しっしん)とは、皮膚の炎症反応のひとつ。紅斑、丘疹、小水疱などが一定の広がりを持って生じるもの。湿疹となる原因は様々なで外部からの刺激、アレルギー、体内の毒素によるものなどが挙げられる。なお、湿疹を伴う疾患として「アトピー性皮膚炎」「脂漏性皮膚炎」「接触性皮膚炎」「貨幣状湿疹 」などがある。

症候群

症候群(しょうこうぐん)、シンドロームとも呼ばれる。いくつかの症状が集まってひとつの病的な状態を形成するものを指す。先天性のものから精神性のもの、化学物質、生活習慣によるもの等発病原因は多岐に渡る。例えば、風邪による呼吸器の様々な感染症は「風邪症候群」というようによばれる。

神経伝達物質

神経伝達物質(しんけいでんたつぶっしつ)とは、神経際追うから放出された電気信号を、シナプスという器官を介して他の神経・筋肉に伝達する物質の総称。

紫斑

紫斑(しはん)とは、皮下および粘膜に生じする点状の内出血のことを指す。打撲などの外部からの圧力によりできるものから、血管壁や血管の異常によりできるものもある。紫斑の代表的な疾患としては、「アナフィラクトイド紫斑病」が挙げられる。

習慣性医薬品

習慣性医薬品(しゅうかんせいいやくひん)とは、連用(使い続けること)により習慣性のおそれがあるとして厚生労働大臣が指定する医薬品の総称。催眠鎮静剤、抗てんかん剤、モルヒネなどが習慣性医薬品として指定されている。主に催眠剤としての効能を示すものが該当する。

脂溶性ビタミン

脂溶性ビタミン(しようせいびたみん)とは、名前の通り脂分にとけるビタミン。ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKが脂溶性ビタミンに該当する。脂溶性ビタミンは組織に蓄積される事から、過剰に摂取すると過剰症を引き起こす事がある。逆に、欠乏する場合はビタミン欠乏症を引き起こす。

腫瘍

腫瘍(しゅよう)とは、細胞が異常増殖し固まりを形成したもの。腫瘍の中でも血液等を介して転移して細胞に悪影響をもたらすものを「悪性腫瘍」、致命的な性質を持たないものを「良性腫瘍」という。

自己免疫疾患

自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)とは、本来異物(非自己)に対しての防御反応として現れるはずの免疫が、自己(細胞や組織)に対して示されて、それを排除しようと抗体を作り出し攻撃してしまう事を指す。代表的な自己免疫疾患として、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、バセドウ病、シェーグレン症候群などが挙げられる。

自己抗体

自己抗体(じここうたい)とは、自分自身の組織や細胞を抗原としてしまう抗体のことを指す。全身の組織に対して反応する抗体と特定の臓器や器官に対して特異的に反応する二種類に分類することができる。

自律神経

自律神経(じりつしんけい)とは、交感神経および副交感神経から成り立っており、代謝や循環、分泌、消化吸収、生殖といった生命活動を維持する上で必要不可欠な機能を司る神経系統を指す。知覚・運動神経などとは異なり、自分自身の意思とは関係なく独立的に働く。自分の意思ではコントロールはできない。

蕁麻疹

蕁麻疹(じんましん)とは、痒さを伴う局所的な浮腫。短時間で消失するのが特徴で、原因の多くは食事や薬剤、ダニなどによるアレルギー反応だが、心因性の蕁麻疹もある。

褥瘡

褥瘡(じょくそう)とは、一般に言われる床ずれのこと。体の一部に対して持続的一方項に力がかかることにより、毛細血管が圧迫され皮膚への血流が乏しくなる。そのため、皮膚への栄養・酸素の供給が滞り、その部分の皮膚が壊死(虚血性壊死)してしまうことを褥瘡(じょくそう)と呼ぶ。

視床下部

視床下部(ししょうかぶ)とは、間脳の一部分で、自律神経とホルモンの働きを司る部位。体温調節、睡眠、食事、性機能などの中枢機関としての役割も担っている。

集中治療室

集中治療室(しゅうちゅうちりょうしつ)とは、ICU(Intensive Care Unit)とも呼ばれる病院施設の一つ。重篤な症状の患者を24時間体制で管理して治療を行うことを目的としている。一般には急性症状のある患者がICUで治療されることが多い。

食事療法

食事療法(しょくじりょうほう)とは、主に食事の成分や量などを調整する事により病気や疾病の治療を図る貯めの治療法の一つ。糖尿病や腎臓病、高血圧など生活習慣病の治療など運動療法と並んで多く行われる。