ロタウイルス:医学用語辞典

ロタウイルスに関する用語の解説。

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ロタウイルスとは

ロタウイルス(ろたういるす)とは、乳児下痢症や嘔吐下痢症の原因として知られているウイルスである。ロタウイルスは非常に感染力が強く、生後6ヶ月~2歳の乳幼児の多くが感染し、5歳までにほとんどの小児がロタウイルス感染を経験するといわれている。感染による非常に強い下痢や嘔吐が特徴でノロウイルスよりも発熱を伴い重傷度が高いウイルスである。

ロタウイルスの流行時期/感染時の症状
主に1月~4月にかけて流行する事が多く、症状の下痢は白色の下痢便が特徴であることから、白痢、仮性小児コレラとも言われている。

ロタウイルス感染時の治療
現時点でロタウイルスに対する効果的な薬剤は存在しない為、自然治癒に任せる必要がある。脱水症状を引き起こしやすい為、水分補給はマメに行う必要がある。下痢がでることから下痢止めの市販薬を飲ませる人が多いが逆効果であるため、医師の指示に従う事。

ロタウイルスに対する感染予防について
この他、二次感染予防として手洗いや十分な加熱が必要であり適切な消毒が必要であるが、アルコールによる消毒はロタウイルスに対して無効な為、塩素酸ナトリウム液等で消毒する必要がある。汚物の処理に関しては、手袋やマスクをして処理する。汚物に関してはペーパータオル等で適切に処理し、処理後は塩素系漂白剤を薄めたものでしっかりと消毒をする必要がある。また、汚物や便を乾燥させてしまうと空気中にロタウイルスが飛散するため、手早く処理することも重要である。

2007年現在、日本では認可された有効なワクチンは存在しない。ただし、米国では2006年よりFDAより許可を受けたロタウイルスのワクチンが存在する為、輸入ワクチンを取り扱う医療機関で申込を行うことができる。