抗生物質:医学用語辞典

抗生物質に関する用語の解説。

抗生物質とは

抗生物質(こうせいぶっしつ)とは、カビといった微生物が産生し、他の微生物の増殖を抑制する物質の総称を指す。ただし、ディフェンシンなどのように人が産生する抗生物質も存在する。医学的に用いられる抗生物質の代表格は「ペニシリン」がその代表である。肺炎や気管支炎、中耳炎、敗血症などの治療に用いられる。

抗生物質は、細菌が増殖するに当たって必要な代謝経路に対して作用する事により、特定の細菌にのみ選択的に毒性を示すことから、細菌性の感染症に対して極めて効果的な薬として用いられ、人類の平均寿命を大幅に伸ばす事ができた発明とされている。

ただし、抗生物質を乱用することにより抗生物質を分解(または無毒化)する因子を獲得した細菌(耐性菌)の発生を助長する危険性があり、事実、多くの抗生物質に対して耐性を持つ多剤耐性菌(MRSA)による院内感染が問題化している。