アデノウイルス:医学用語辞典

アデノウイルスに関する用語の解説。

アデノウイルスとは

アデノウイルス(あでのういるす)とは、風邪症候群を引きこす主要な病原ウイルスの一種。二重鎖直鎖DNAウイルスであり、現在49種類のアデノウイルスの種類が確認されており、風邪(上気道炎)始めとして肺炎、結膜炎、膀胱炎、胃腸炎などの原因となる。便や咳(飛沫)、直接接触などにより人から人へ(または媒介を通じて)感染する。

潜伏期間は約5日~7日程度。

なお、アデノウイルスの「アデノ」とは扁桃腺やリンパ節を意味する言葉で、アデノウイルスと名前の通り扁桃腺やリンパ節に潜伏して増殖する。現在ではアデノウイルス検査キットが実用化されており、風邪などの症状で病院で診察を受けるとすぐにアデノウイルスに感染しているかどうかを検査することができるが、現時点で同ウイルスに対する有効な薬剤は存在しない。

このため、アデノウイルスに感染している場合、他の感染症を併発しない為の薬や解熱、鎮痛といった対症療法が主流である。基本的には、現在の症状を引き起こしているアデノウイルスに対する抗体が体内で作られるのを待つ事になる。(一部の重篤な場合ではステロイド剤やヒト免疫グロブリンなどが処方される場合がある)

なお、家族がアデノウイルスに感染していると診断された場合、唾液や鼻水、涙などにより他のヒトに感染するので、タオル、皿、コップなどの共有は避けること。また、アデノウイルスに感染している場合、学校等は通常出席停止となる。