画像検査と腫瘍マーカーの役割

画像検査は、体の中の形、臓器の大きさ、しこり、のう胞、炎症を疑う変化などを確認する検査です。胸部X線、超音波、CT、MRI、PETなどは、それぞれ見えやすい部位や得意な情報が異なります。

腫瘍マーカーは、がん細胞や体の反応に関連して増えることがある物質を測る検査です。一方で、がん以外の病気や体調でも変動することがあり、初期のがんでも上がらないことがあります。NCIは、腫瘍マーカーを通常は生検や画像など他の検査結果と組み合わせて診断に使うと説明しています。

注意: 健診結果に「腫瘍マーカー高値」「結節影」「腫瘤疑い」などと書かれていても、診断名が確定したわけではありません。結果表の判定、紹介状の有無、症状、過去結果を確認してください。

結果の組み合わせ別に確認したいこと

結果の組み合わせ考え方確認したいこと
画像所見あり・腫瘍マーカー高値同じ臓器や領域に関係する可能性も、別々の要因で起きている可能性もあります。所見の部位、過去画像との変化、関連する血液検査、追加画像、専門科受診の案内を確認します。
画像所見あり・腫瘍マーカー基準範囲内腫瘍マーカーが基準範囲内でも、画像所見の確認が不要になるわけではありません。結果表の判定、要精密検査の有無、CT・MRI・超音波・内視鏡などの追加確認を確認します。
画像所見なし・腫瘍マーカー高値良性疾患、炎症、喫煙、肝胆道系の変化、前立腺の変化などでも上がることがあります。再検査の時期、同じ検査機関での推移、関連する臓器の検査、症状の有無を確認します。
どちらも基準範囲内病気を完全に否定する結果ではありません。症状や家族歴がある場合は別途確認が必要なことがあります。症状が続く場合、過去結果からの変化、次回健診時期、必要に応じた医療機関相談を確認します。

腫瘍マーカー別に関連しやすい確認先

下の表は一般的な整理です。実際には、年齢、性別、既往歴、服薬、症状、検査機関の基準、画像所見の部位により確認先が変わります。

項目あわせて確認されやすい検査確認したいポイント
CEA便潜血、内視鏡、CT、胸部画像喫煙、炎症、消化器・肺など複数領域との関係を確認します。
AFP肝機能、B型・C型肝炎、腹部超音波、CT、MRI肝炎、肝硬変、肝腫瘤疑いなどの背景とあわせて確認します。
PSA前立腺超音波、MRI、尿検査、排尿症状の確認前立腺肥大、炎症、年齢、検査前条件などの影響も確認します。
CA19-9腹部超音波、CT、MRI/MRCP、膵胆道系酵素膵臓、胆道、胆石、膵炎、胆管拡張などとの関係を確認します。
CA125婦人科超音波、MRI、月経・腹痛・腹部膨満の確認卵巣、子宮内膜症、月経、炎症などの影響も含めて確認します。

医療機関で確認したいポイント

  • 結果表の判定名、要再検査・要精密検査・経過観察などの指示
  • 画像所見の部位、大きさ、形、過去画像からの変化
  • 腫瘍マーカーの数値、前回からの推移、測定方法や基準範囲
  • 症状、家族歴、喫煙、飲酒、既往歴、服薬、妊娠の可能性
  • 追加画像、内視鏡、血液検査、尿検査、病理検査が必要かどうか

精密検査や通院のお金も確認したい方へ

画像検査や腫瘍マーカーの追加確認では、CT、MRI、PET、内視鏡、専門科受診、病理検査などにつながることがあります。医療費、保険、制度の基本もあわせて確認しておくと、受診準備を進めやすくなります。

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よくある質問

腫瘍マーカーが高いと、がんの可能性が高いですか?

腫瘍マーカー高値は確認が必要な材料になりますが、それだけでがんとは判断できません。良性疾患や炎症、喫煙、体質などでも変動することがあります。

画像検査で異常なしなら腫瘍マーカー高値は気にしなくてよいですか?

画像検査で明らかな異常がなくても、再検査や経過確認が案内されることがあります。結果表の指示、数値の推移、症状の有無を医療機関で確認してください。

PET検査を受ければ、がんはすべて分かりますか?

PET検査にも得意・不得意があります。炎症などで集積することもあり、すべてのがんを見つけられる検査ではありません。検査目的と限界を医療機関で確認しましょう。

精密検査は何科に行けばよいですか?

結果表に診療科や紹介先が書かれている場合は、それを優先します。書かれていない場合は、健診機関、かかりつけ医、内科などに相談し、所見の部位に応じた専門科を確認します。

参考・出典

医療情報に関する注意

このページは、画像検査と腫瘍マーカーの結果を理解するための一般的な情報です。診断、治療、検査の要否、受診不要の判断を代替するものではありません。結果表に要精密検査や医療機関受診の案内がある場合、または気になる症状がある場合は、医療機関や健診機関に相談してください。