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血液像(白血球文画)とは

血液像:けつえきぞう(白血球文画:はっけっきゅうぶんかく)とは、体を外敵から守っている免疫機能の中枢を担っている白血球を「好中球」「好酸球」「リンパ球」「単球」「好塩基球」に分類することができ、これらの割合を調査することにより、どんな以上が起こっているのかの目処をつけることができる血液検査の一種です。

血液像(白血球文画)の診断項目とポイント

血液検査における「血液像(白血球文画)」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。

血液像(白血球文画)の基準値(成人)

好中球 40-60%
好酸球 1-5%
リンパ球 30-45%
単球 4-10%
好塩基球 0-1%

 

血液像(白血球文画)による診断ポイント

感染症や炎症などが起こった場合、白血球に関する疾病や異状が発生した場合は、このバランスが崩れます。このバランスがどのように崩れているのかを調べることにより、現在どのような異状が体に起こっているのかを調べることができます。

 

血液像(白血球文画)の異常により疑うべき病気・原因

好中球

増加
虫垂炎・胆のう炎・肺炎・扁桃炎・脳炎・痛風・心筋梗塞など

減少
インフルエンザ・ウイルス性肝炎・結核・貧血・急性白血病など

好酸球

増加
気管支喘息・じんま疹・アレルギー性皮膚炎・寄生虫・甲状腺機能亢進症・膠原病など

減少
初期感染症

リンパ球

増加
ウイルス性感染症・結核・バセドウ病・副腎機能不全など

減少
エイズ・悪性リンパ腫・再生不良性貧血など

単球

増加
慢性骨髄性白血病・潰瘍性大腸炎など

好塩基球

増加
各種アレルギー疾患・甲状腺機能低下症・慢性骨髄性白血病など

 

基準値等に関する注意

血液検査の基準値については、診察を行う病院等によって異なります。また、施設によって機器や試薬などの違いから検査値が多少異なります。
また、基準値については、健康な成人集団の95%が含まれる範囲をあらわしています。