病気ガイド

深部静脈血栓症(DVT)とは?片脚の腫れ・痛みと肺塞栓症で注意したいこと

深部静脈血栓症(DVT)は、脚や骨盤などの深い静脈に血栓ができる病気です。通常の健康診断だけで診断するものではありませんが、片脚の腫れ、痛み、熱感、赤み、長時間移動や手術後の症状、肺塞栓症との関連を確認したいときに重要なテーマです。

このページの要点

  • DVTは、主に下肢の深い静脈に血栓ができる病気で、肺塞栓症につながることがあるため早めの確認が重要です。
  • 片脚の腫れ、痛み、圧痛、熱感、赤みがあってもDVTとは限りませんが、自己判断せず医療機関で相談します。
  • DダイマーだけでDVTは確定できません。症状、診察、下肢静脈エコーなどを組み合わせて確認されます。

病気の概要

深部静脈血栓症(DVT)は、脚や骨盤などの深い静脈に血のかたまりができる状態です。血栓の一部が肺へ流れると、肺塞栓症につながることがあります。DVTと肺塞栓症をまとめて、静脈血栓塞栓症(VTE)として扱うことがあります。

DVTは症状がないこともあり、症状があっても筋肉痛、むくみ、けが、皮膚の炎症、静脈瘤などと区別しにくい場合があります。健診結果だけで判断せず、症状の出方やリスク要因とあわせて医療機関で確認します。

確認しておきたいこと: 健康診断の結果表は診断ではありません。基準値や判定、追加検査の案内は、医療機関、検査機関、測定方法、年齢、性別、既往歴などにより異なります。

主な症状

  • 片脚の腫れ、ふくらはぎや太ももの痛み、押すと痛い、つっぱる感じが出ることがあります。
  • 皮膚の赤み、色の変化、熱感、左右差のあるむくみが相談のきっかけになることがあります。
  • 症状がないまま見つかることもあり、症状の有無だけでDVTを否定することはできません。
  • 息切れ、胸痛、血痰、失神、強い動悸がある場合は、肺塞栓症も含めて早めの医療機関相談を検討します。

健康診断で関連しやすい検査項目

通常の定期健康診断はDVTを診断する目的の検査ではありません。一方で、症状、既往歴、血栓リスク、Dダイマー、下肢静脈エコー、肺塞栓症の確認などが医療機関で検討されることがあります。

原因・リスク要因として考えられること

  • 手術後、けが、骨折、入院、長時間動かない状態、長距離移動などで血流が滞ると、血栓ができやすくなることがあります。
  • がん、妊娠・産後、ホルモン薬、一部の薬、肥満、喫煙、加齢、血栓症の既往や家族歴などが関係することがあります。
  • 片脚だけのむくみや痛みがある場合、DVT以外にも筋肉や関節のけが、皮膚感染、リンパ浮腫、静脈瘤などを含めて確認します。

検査・診断の流れ

医療機関では、症状の出方、左右差、痛みの場所、手術や入院、長時間移動、服薬、妊娠・産後、がんの治療歴、血栓症の既往や家族歴などを確認します。

必要に応じて、Dダイマー、下肢静脈エコー、血液検査、CT、MRI、肺塞栓症が疑われる場合のCT血管造影などが検討されることがあります。Dダイマーは血栓の可能性を確認する手がかりになることがありますが、高いだけでDVTと決まるわけではありません。

急な息切れ、胸痛、血痰、失神などがある場合は、DVTの確認だけでなく肺塞栓症を含めた緊急性の評価が優先されることがあります。

治療・管理の一般的な考え方

DVTが疑われる、または診断された場合の治療や管理は、血栓の場所、広がり、肺塞栓症の有無、出血リスク、持病、服薬状況を踏まえて医療機関で判断されます。

抗凝固薬、弾性ストッキング、入院管理、血栓を取り除く処置などが検討されることがありますが、必要性や期間は人により異なります。自己判断で薬を開始・中止したり、強い症状を生活改善だけで様子見したりしないでください。

生活習慣で見直したいこと

  • 長時間座る場合は、体調に応じて歩く、足首を動かす、水分補給を意識するなど、血流を滞らせない工夫を確認します。
  • 手術予定、入院、長距離移動、妊娠・産後、ホルモン薬、血栓症の既往がある場合は、事前に医療機関でリスクを相談します。
  • 片脚の腫れや痛みがあるときは、自己流の強いマッサージや運動で対応する前に、医療機関へ相談してください。

急な症状がある場合は受診を優先する

DVTや肺塞栓症が疑われるような片脚の腫れ、急な息切れ、胸痛、血痰、失神がある場合は、費用確認より医療機関への相談を優先してください。落ち着いてから、健康保険、高額療養費、傷病手当金などの制度を確認します。

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受診を検討したいケース

  • 片脚の腫れ、痛み、熱感、赤み、色の変化がある
  • 長時間移動、手術後、入院後、けがの後、妊娠・産後などに脚の症状が出た
  • 過去にDVT、肺塞栓症、血栓症を経験したことがある
  • がん治療中、ホルモン薬を使用中、血栓症の家族歴があるなど、血栓リスクが気になる
  • 脚の症状に加えて、急な息切れ、胸痛、血痰、失神、強い動悸がある

脚の症状が中心の場合は内科、循環器内科、血管外科、健診機関の再検査外来などが候補になります。息切れや胸痛などがある場合は、救急を含めて早めの相談を検討します。

よくある質問

深部静脈血栓症が気になるとき何を確認しますか?

通常の健康診断だけでDVTを診断するものではありません。症状、診察、Dダイマー、下肢静脈エコーなどを医療機関で組み合わせて確認します。

片脚が腫れていればDVTですか?

DVTの可能性を確認するきっかけにはなりますが、けが、炎症、静脈瘤、リンパ浮腫など別の背景もあります。左右差、痛み、熱感、発症時期、リスク要因を整理して医療機関で相談してください。

Dダイマーが高いと血栓がありますか?

Dダイマーは血栓の可能性を確認する手がかりになる検査ですが、高いだけでDVTや肺塞栓症と決まるわけではありません。炎症、手術後、けが、妊娠、加齢などでも変動することがあります。

脚の症状と息切れがある場合はどう考えますか?

片脚の腫れや痛みに加えて、急な息切れ、胸痛、血痰、失神などがある場合は、肺塞栓症を含めて早めの医療機関相談を検討します。

参考・出典

医療情報に関する注意

このページは一般的な健康情報を提供するもので、診断、治療、服薬指示、受診不要の判断を代替するものではありません。片脚の腫れや痛み、急な息切れ、胸痛、失神、血痰がある場合や、結果表で再検査・精密検査を案内された場合は、医療機関へ相談してください。

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