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γ-GTPとは

γ-GTP(ガンマ・グルタミルトランスフェラーゼ)とは、グルタチオンなどのγ-グルタミルペプチドを加水分解し、他のペプチドやアミノ酸などにγ-グルタミル基を移転する酵素です。主に胆汁の流れに障害を生じると増加し、アルコールの多量摂取でも増加します。

γ-GTPの診断項目とポイント

血液検査における「γ-GTP」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。

γ-GTPの基準値(成人)

基準値(男性) 12〜65
基準値(女性) 9〜27
単位 IU/L

※女性の場合女性ホルモンの影響により男性より数値が低くなります。

 

γ-GTPによる診断ポイント

γ-GTP(ガンマGTP)は、お酒を良く飲まれる方に特に注意してみてもらいたい血液検査でわかる検査項目です。特に、アルコール性脂肪肝を診断する重要項目の一つです。基準値上限として68を挙げていますが、100以下の数値であれば、飲酒を1週間も止めれば自然とγ-GTPの数値は下がります。

ただし、γ-GTPの値が100以上になるような場合、脂肪肝が進行している可能性があります。また、200や300を超えるような場合、アルコールによる肝臓障害だけでなく、胆石などにより胆道が詰まっている可能性がありますので、医師の診断を受けるようにしてください。
大まかな目安としては、γ-GTPの値が100を超えるのであれば、禁酒をしましょう。200以上であれば医師からも説明があると思いますが、エコー検査などの精密検査を受けるようにしましょう。

 

γ-GTPの異常により疑うべき病気・原因

以下は、γ-GTPの異常により疑う事ができる病気や原因です。ただし、以下に示した病気はあくまでも一例です。異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますので、ご注意ください。

・各種臓機能障害
・胆のう障害

 

γ-GTPの改善法

γ-GTPは、アルコールを良く飲む人(過度の飲酒)が原因で数値が高くなる検査として知られているとおり、飲酒量に注意をしましょう。