検査項目の概要
ヘモグロビンは、赤血球の中で酸素を運ぶ鉄を含むたんぱく質です。健康診断では、貧血の有無を考える代表的な項目です。
何を調べる検査か
貧血、多血傾向、慢性出血、鉄不足、腎機能、慢性疾患などを考える材料になります。赤血球数、ヘマトクリット、MCV、血清鉄などとあわせて見ます。
基準値の目安
一般に男性 13.8〜16.6 g/dL、女性 11.3〜15.5 g/dL 程度を目安にする施設がありますが、基準範囲は検査機関や測定方法で異なります。
基準値は医療機関、検査機関、測定方法、年齢、性別、既往歴などによって異なります。結果表に記載された基準範囲と医師の説明を優先してください。
高い場合・多い場合に考えられること
- 脱水や多血傾向、喫煙、慢性的な低酸素状態などで高めに出ることがあります。
- 赤血球数やヘマトクリットとあわせて確認します。
低い場合・少ない場合に考えられること
- 鉄欠乏性貧血、出血、慢性疾患、腎機能低下、ビタミンB12や葉酸不足などと関連することがあります。
- 息切れ、動悸、めまい、強い疲労感がある場合は早めに相談しましょう。
関連する病気
関連する検査項目
結果の組み合わせから確認したいこと
血算の異常は、単独の数値だけで病名を判断できません。赤血球系、白血球系、血小板、炎症反応、鉄代謝、症状を組み合わせて確認します。
| 健診結果・症状の組み合わせ | 整理したい情報 | 医療機関で確認したいこと |
|---|---|---|
| Hb・赤血球・Htが低く、MCVも低い | 鉄欠乏性貧血、出血、月経量、便潜血、フェリチン、血清鉄を確認します。 | 鉄剤やサプリを自己判断で始める前に、出血や背景疾患の確認が必要か相談します。 |
| 白血球数・白血球分画・CRPが高い | 発熱、痛みの部位、咳、尿症状、薬剤、画像検査、過去値を整理します。 | 白血球数だけで感染症や血液疾患と決めず、症状と追加検査をあわせて確認します。 |
| 血小板が少なく、あざ・鼻血・血尿がある | 服薬、肝機能、白血球・赤血球、脾腫、出血症状、尿潜血・便潜血を確認します。 | 抗血小板薬・抗凝固薬を自己判断で中止せず、出血症状の程度を早めに相談します。 |
| 網赤血球が高く、ビリルビンやLDHも高い | 溶血、出血後の反応、黄疸、尿色、LDH、総ビリルビン、肝機能を整理します。 | 溶血性貧血や肝胆道系の病気を自己判断せず、血液内科・内科で確認します。 |
医療機関に相談したいケース
- 要再検査、要精密検査、貧血の指摘がある場合。
- 息切れ、動悸、めまい、立ちくらみ、強い疲労感が続く場合。
- 便潜血陽性、黒色便、血便、月経過多などがある場合。
症状が強い場合や急な変化がある場合は、健康診断の再検査日を待たずに医療機関へ相談してください。
よくある質問
ヘモグロビンが低いときの確認点は何ですか?
鉄不足が原因とは限りません。出血や慢性疾患なども関係するため、原因を確認してから対応しましょう。
ヘモグロビンが低いとき何を確認しますか?
ヘモグロビンだけでは種類まではわかりません。MCV、血清鉄、フェリチン、網赤血球などを組み合わせます。
参考・出典
- MedlinePlus「Complete Blood Count (CBC)」(参照日: 2026-07-02)
医療情報に関する注意
このページは、健康診断や血液検査に関する一般的な情報です。診断、治療、服薬変更、受診不要の判断を行うものではありません。気になる結果や症状がある場合は、医療機関へ相談してください。