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網赤血球数(RET)とは

網赤血球とは、骨髄で作られたばかりの若い赤血球のことを指します。網状赤血球とも言い、主に臨床検査では、間接的に造血能力を測定する為に検査されます。特に、貧血気味の方は網赤血球の数を測定することで治療に役立てることができます。

網赤血球数(RET)の診断項目とポイント

血液検査における「網赤血球数(RET)」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。

網赤血球数(RET)の基準値(成人)

基準値(男性) 0.8〜2.0
基準値(女性) 0.8〜2.0
単位

 

網赤血球数(RET)による診断ポイント

網赤血球数はいわゆる血液の中に占めている生まれたばかりの赤血球の割合です。正常値は1〜2%程度となっており、この数値が低い場合は骨髄での造血能力に何らかの異常が見られると考えてよいでしょう。

通常、貧血の治療の際など投薬治療の成果を測定する際などに多く活用され、貧血と診断された際と比較して網赤血球数の数が投薬により2倍程度に増加していれば治療に一定の成果が出ていると判断することができます。

 

網赤血球数(RET)の異常により疑うべき病気・原因

以下は、網赤血球数(RET)の異常により疑う事ができる病気や原因です。ただし、以下に示した病気はあくまでも一例です。異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますので、ご注意ください。

・貧血

 

 

 

基準値等に関する注意

血液検査の基準値については、診察を行う病院等によって異なります。また、施設によって機器や試薬などの違いから検査値が多少異なります。
また、基準値については、健康な成人集団の95%が含まれる範囲をあらわしています。