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コリンエステラーゼとは

コリンエステラーゼとは、肝臓や血清中に存在し、コリネステル類を分解する酵素。血液検査で検査する場合、「ChE」と表示されることが多いです。主に肝機能を診断する検査で利用されれます。

コリンエステラーゼの診断項目とポイント

血液検査における「コリンエステラーゼ」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。

コリンエステラーゼの基準値(成人)

基準値(男性) 203〜480
基準値(女性) 180〜360
単位 IU/L

 

コリンエステラーゼによる診断ポイント

人間にはアセチルコリンを分解する「アセチルコリンエステラーゼ」と「コリンエステル」などの様々なエステルを分解する「コリンエステラーゼ」が存在します。コリンエステラーゼは肝臓や脾臓に多く存在し、血液検査では、後者のコリンエステラーゼを検査します。

血清中に存在するコリンエステラーゼの大部分は肝臓で作られていますので、肝機能を反映する物質として臨床検査で利用されます。

コリンエステラーゼの値が高い場合には「ネフローゼ症候群」「脂肪肝」、低い場合には「肝硬変」「肝炎」「肝臓ガン」などが疑われます。

 

コリンエステラーゼの異常により疑うべき病気・原因

以下は、コリンエステラーゼの異常により疑う事ができる病気や原因です。ただし、以下に示した病気はあくまでも一例です。異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますので、ご注意ください。

ネフローゼ症候群(高脂血症・低タンパク血症・浮腫)
・脂肪肝
・肝硬変
・肝炎
・肝臓ガン