検査項目の概要

血液中の鉄は主にトランスフェリンというたんぱく質に結合して運ばれます。UIBCは、トランスフェリンがまだ鉄を結合できる余力を示す検査です。

何を調べる検査か

鉄欠乏、鉄過剰、慢性炎症、肝臓病、貧血の種類などを考える材料になります。TIBCやトランスフェリン飽和度とあわせて確認されることがあります。

基準値の目安

一般に男性 180〜270、女性 220〜310 μg/dL 程度を目安にする施設があります。基準範囲は検査機関や測定法で異なります。

基準値は医療機関、検査機関、測定方法、年齢、性別、既往歴などで異なります。結果表の基準範囲と医師の説明を優先してください。

高い場合に考えられること

  • 血清鉄が低くUIBCが高い場合、鉄欠乏性貧血などを考える材料になります。
  • 月経過多、消化管出血、妊娠、食事や吸収の問題などが背景になることがあります。

低い場合に考えられること

  • 血清鉄が高くUIBCが低い場合、鉄過剰、肝臓病、溶血などを考える材料になります。
  • 慢性炎症や肝臓病では、血清鉄とUIBCの両方が低めになることもあります。

関連する病気

関連する検査項目

結果の組み合わせから確認したいこと

電解質や鉄代謝の数値は、単独で病名や治療方針を決めるものではありません。症状、服薬、腎機能、血算、過去の推移と組み合わせて確認します。

結果・症状の組み合わせ確認したいこと相談時の注意点
ナトリウム・カリウム・クロールが同時に外れている 脱水、水分の取りすぎ、嘔吐・下痢、腎機能、血糖、利尿薬などを確認します。 水分や塩分を自己判断で極端に調整せず、意識の変化、けいれん、強い脱力がある場合は早めに相談します。
カリウム異常に心電図異常・動悸・腎機能低下がある 心電図、クレアチニン、eGFR、服薬、サプリメント、採血時の溶血の可能性を確認します。 降圧薬、利尿薬、カリウム製剤、サプリメントを自己判断で開始・中止しないようにします。
カルシウム・リンが外れ、腎機能や骨の症状も気になる アルブミン、腎機能、ビタミンD、副甲状腺ホルモン、骨密度、薬やサプリの使用を確認します。 血液値だけで骨粗鬆症、腎臓病、悪性腫瘍などを断定せず、必要な追加検査を確認します。
血清鉄・UIBCとHb・MCV・フェリチンが外れている 鉄欠乏、出血、月経量、便潜血、慢性炎症、肝機能、鉄剤やサプリの使用を確認します。 鉄剤やサプリを自己判断で始める前に、鉄不足か鉄過剰か、貧血の背景を医療機関で確認します。

生活習慣で見直したいこと

貧血対策として食品やサプリメントだけに頼らず、出血、炎症、吸収、持病、服薬などの背景を医療機関で確認しましょう。

医療機関に相談したいケース

  • UIBCと血清鉄、ヘモグロビン、フェリチンの組み合わせで異常を指摘された場合。
  • 動悸、息切れ、めまい、強い疲労感がある場合。
  • 月経過多、便潜血、消化器症状、体重減少がある場合。

よくある質問

UIBCが高いと鉄不足ですか?

鉄不足と関連することはありますが、血清鉄、フェリチン、血算とあわせて確認します。

TIBCとの違いは何ですか?

TIBCは鉄を結合できる総量、UIBCはまだ鉄が結合していない余力を示す考え方です。検査機関により表示方法が異なります。

参考・出典

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医療情報に関する注意

このページは、健康診断や血液検査に関する一般的な情報です。診断、治療、服薬変更、受診不要の判断を行うものではありません。気になる結果や症状がある場合は医療機関へ相談してください。