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アルカリホスファターゼ(ALP)とは

アルカリホスファターゼ(ALP)とは、アルカリ性条件下でリン酸エステル化合物を加水分解することができる酵素の一種です。アルカリホスファターゼ(ALP)の大部分は細胞膜に存在し、その一部が血清中に放出されて存在している。主に、血液検査などの臨床検査では、肝臓機能の状態を調べる指標として検査される。

アルカリホスファターゼ(ALP)の診断項目とポイント

血液検査における「アルカリホスファターゼ(ALP)」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。

アルカリホスファターゼ(ALP)の基準値(成人)

基準値(男性) 60〜200
基準値(女性) 60〜200
単位 IU/L

 

アルカリホスファターゼ(ALP)による診断ポイント

アルカリホスファターゼ(ALP)は逸脱酵素の一種で主に胆道から放出されます。このことから胆石や胆道がん、胆道性の肝硬変などの病気の際にALPの数値が上昇します。
これらの疾患を総称して、閉塞性胆道疾患と呼びます。
ALPの基準値は60〜200位です。ALPが500程度で中程度上昇、600以上で高度の上昇と考えられます。

この他、ALPの数値が高くなる場合として、骨の疾患の際にも数値が上がります。ALPは存在する場所によりそれぞれ特徴が異なりますので、それらを調べる事により、どこの異常によりALPの値が高いのかを診断することができます。

 

アルカリホスファターゼ(ALP)の異常により疑うべき病気・原因

以下は、アルカリホスファターゼ(ALP)の異常により疑う事ができる病気や原因です。ただし、以下に示した病気はあくまでも一例です。異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますので、ご注意ください。

・各種臓機能障害
・胆のう障害
・悪性新生物(がん)