検査項目の概要
鉄はヘモグロビンを作るために必要なミネラルです。血清鉄は、血液中で主にトランスフェリンに結合して運ばれる鉄の量を示します。
何を調べる検査か
鉄欠乏性貧血、鉄の過不足、慢性炎症、肝臓病、溶血、出血の有無などを考える材料になります。
基準値の目安
一般に男性 60〜210、女性 50〜160 μg/dL 程度を目安にする施設があります。血清鉄は時間帯や月経、薬剤の影響を受けることがあります。
基準値は医療機関、検査機関、測定方法、年齢、性別、既往歴などで異なります。結果表の基準範囲と医師の説明を優先してください。
高い場合に考えられること
- 鉄過剰、肝臓病、溶血、鉄剤の影響、まれな遺伝性の鉄代謝異常などと関連することがあります。
- フェリチン、UIBC、肝機能、血算、服薬歴とあわせて確認します。
低い場合に考えられること
- 鉄欠乏、月経過多、消化管出血、妊娠、慢性炎症、食事や吸収の問題などと関連することがあります。
- ヘモグロビンやMCV、フェリチン、UIBC、便潜血などをあわせて確認することがあります。
関連する病気
関連する検査項目
結果の組み合わせから確認したいこと
電解質や鉄代謝の数値は、単独で病名や治療方針を決めるものではありません。症状、服薬、腎機能、血算、過去の推移と組み合わせて確認します。
| 結果・症状の組み合わせ | 確認したいこと | 相談時の注意点 |
|---|---|---|
| ナトリウム・カリウム・クロールが同時に外れている | 脱水、水分の取りすぎ、嘔吐・下痢、腎機能、血糖、利尿薬などを確認します。 | 水分や塩分を自己判断で極端に調整せず、意識の変化、けいれん、強い脱力がある場合は早めに相談します。 |
| カリウム異常に心電図異常・動悸・腎機能低下がある | 心電図、クレアチニン、eGFR、服薬、サプリメント、採血時の溶血の可能性を確認します。 | 降圧薬、利尿薬、カリウム製剤、サプリメントを自己判断で開始・中止しないようにします。 |
| カルシウム・リンが外れ、腎機能や骨の症状も気になる | アルブミン、腎機能、ビタミンD、副甲状腺ホルモン、骨密度、薬やサプリの使用を確認します。 | 血液値だけで骨粗鬆症、腎臓病、悪性腫瘍などを断定せず、必要な追加検査を確認します。 |
| 血清鉄・UIBCとHb・MCV・フェリチンが外れている | 鉄欠乏、出血、月経量、便潜血、慢性炎症、肝機能、鉄剤やサプリの使用を確認します。 | 鉄剤やサプリを自己判断で始める前に、鉄不足か鉄過剰か、貧血の背景を医療機関で確認します。 |
生活習慣で見直したいこと
鉄剤やサプリメントの使用を考える場合は、鉄不足か鉄過剰か、貧血の種類は何かを医療機関で確認しましょう。
医療機関に相談したいケース
- 息切れ、動悸、めまい、強い疲労感がある場合。
- 便潜血、月経過多、体重減少など出血や背景疾患が気になる場合。
- 血清鉄が高く、肝機能やフェリチンにも異常がある場合。
よくある質問
鉄が低いとき鉄剤の前に何を確認しますか?
鉄不足以外の貧血もあります。鉄剤は副作用や過剰の問題もあるため、検査結果と医師の説明を確認してください。
血清鉄で何を確認しますか?
血清鉄だけでは不十分です。ヘモグロビン、赤血球指数、フェリチン、UIBCなどとあわせて確認します。
参考・出典
- MedlinePlus「Iron Tests」(参照日: 2026-07-02)
関連記事
医療情報に関する注意
このページは、健康診断や血液検査に関する一般的な情報です。診断、治療、服薬変更、受診不要の判断を行うものではありません。気になる結果や症状がある場合は医療機関へ相談してください。