アスパラギン酸アミノ基転移酵素とは
アスパラギン酸アミノ基転移酵素とは、グルタミン酸とアスパラギン酸をオキサロ酢酸とαケトグルタル酸に相互変換する酵素です。ASTやGOTとも呼ばれます。
アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST/GOT)の診断項目とポイント
血液検査における「アスパラギン酸アミノ基転移酵素」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。
アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST/GOT)の基準値(成人)
基準値(男性) | 9〜38 |
基準値(女性) | 9〜38 |
単位 | IU/L |
アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST/GOT)による診断ポイント
AST(GOT):アスパラギン酸アミノ基転移酵素は人間の体の中では赤血球や心筋などに分布しており、これらの細胞が破壊された場合に血液中に流入します。そのため、血液検査を通じて肝臓機能障害の程度を知る事ができます。
肝炎・肝脂肪・肝硬変などの肝臓障害では、ASTや「ALT」の上昇が特徴として見られます。場合によっては、100以上となるようなケースもあり、中でもアルコール性肝炎では、ASTの上昇が極端に見られます。
アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST/GOT)の異常により疑うべき病気・原因
以下は、アスパラギン酸アミノ基転移酵素の異常により疑う事ができる病気や原因です。ただし、以下に示した病気はあくまでも一例です。異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますので、ご注意ください。
・各種肝臓機能障害
・急性心筋梗塞
・筋炎
・筋ジストロフィー
アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST/GOT)の改善法
過度な飲酒および肥満に注意します。